シンガポールの配車サービス大手Grab Holdingsは米国時間12月2日、特別買収目的会社(SPAC)であるAltimeter Growthとの合併が株主総会で承認されたことを受けて、NASDAQ市場に上場した。この新規株式公開(IPO)は1度延期されていた。また、11月に発表された第3四半期決算で、Grabの損失は9億8800万ドルに拡大していた。
Grabは2日の声明で、45億ドル(約5100億円)の資金を調達したAltimeterとの合併を完了し、東南アジア企業として最大規模の米国市場上場を果たしたと述べた。4月に発表されていた合併が11月30日の株主総会で承認され、同社はティッカーシンボル「GRAB」で上場した。
今回のSPAC経由の上場は、米国株式市場で最大規模とされており、45億ドルの現金を含めて企業評価額は396億ドル(約4兆4800億円)となっている。IPOは当初、発表の「数カ月後」に予定されていたが、Grabが6月、米証券取引委員会(SEC)の承認を待っていることを明らかにした後、年末まで延期されていた。
同社は11月の第3四半期決算報告で、損失が前年同期から3億6600万ドル増加して、9億8800万ドルになったことを発表していた。幹部らは、世界的なパンデミックを理由に同四半期を「厳しい時期」と表現していた。ベトナムでは第3四半期のほとんどの期間、モビリティーおよびフードデリバリーサービスを停止し、主要な市場である6カ国では厳しい移動制限が課されていた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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