Teslaの本社はもう、カリフォルニア州パロアルトにはない。同社は米国時間12月1日、本社をテキサス州オーステインに移転したことを米証券取引員会(SEC)に届け出た。
最高経営責任者(CEO)のElon Musk氏は、2020年に米国で新型コロナウイルスの感染が最初に拡大したときに、その対策をめぐってカリフォルニア州の地方当局と対立。その際にカリフォルニア州を去ることを公言しており、今回それを実行したことになる。Musk氏自身も既にテキサスに移住しており、10月には本社移転計画を再度表明していたが、その正式な時期は明らかにしていなかった。
SECへの提出文書によると、Teslaの本社は、同社が2021年末までの完成を目指す新工場「Gigafactory Texas」に移った。同工場ではまず、「Model Y」の少量生産を開始する予定で、その後徐々に生産規模を拡大して、カリフォルニア州フレモントにあるTeslaの現時点で唯一の米国工場の作業の一部を受け入れる計画だという。オースティンの工場では、「Cybertruck」や「Semi」も製造する予定だと、同社は以前述べていた。しかし、どちらのモデルも何度も延期されており、計画は変わる可能性がある。
Musk氏が保有するもう1つの主要企業であるSpaceXは、これまでどおりカリフォルニア州に本社を構えるが、テキサス州からロケットを打ち上げている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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