Metaが長期の戦略的クラウドプロバイダーにAmazon Web Services(AWS)を選択した。狙いはオンプレミスインフラの補完、および同社が進める統合と、深層学習フレームワーク「PyTorch」をめぐる戦略の仕上げだ。
この提携は、MetaとAWSの過去5年間にわたる既存の関係をさらに広げるものとなる。Metaは、オンプレミスの独自インフラの補完として、AWSのコンピューティング、ストレージ、データベース、セキュリティのサービスを使っている。しかし、2012年にMeta(当時は旧社名のFacebook)がInstagramを買収した際には、InstagramのシステムをAWSから社内インフラへと移行させている。一方で、小規模企業を傘下に組み込むタックイン買収では、Metaは複数のケースでAWSを活用してきた。
今回の提携がうまくいけば、MetaとAWSは「Amazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)」と「Amazon SageMaker」におけるPyTorchのパフォーマンスを最適化できる可能性がある。両社は、PyTorchのパフォーマンス、説明可能性、推論コストを改善するネイティブツールの開発を目指している。加えて両社は、PyTorchネイティブなサービングエンジンである「TorchServe」も引き続き強化していく。
各企業が人工知能(AI)と機械学習モデルのスケーリングに取り組む中、PyTorchはすでに企業から多くの注目を集めている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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