Meta(旧Facebook)は11月、多数のグループ、ページのほか、偽アカウント数百件を含むネットワークを、傘下のプラットフォーム「Facebook」「Instagram」から削除した。これらのネットワークは偽情報の拡散などを目的に設定されていたと同社は指摘する。
同社は、「協調的な不正行為(Coordinated Inauthentic Behavior:CIB)」のポリシーに違反したとしてパレスチナ、ポーランド、ベラルーシ、中国のネットワーク4件を削除したとしている。削除されたのは、ベラルーシ国境の移民危機に関するもの、ハマスとつながりのあるもの、新型コロナウイルスワクチンに関する中国を拠点とするネットワークなどだという。
11月に削除したこれら4件のネットワークのうち、ガザ地区を拠点とする1件には、Facebookアカウント141件、79のページ、13のグループ、Instagramアカウント21件が含まれており、パレスチナ地区の人々を主なターゲットとしていた。
Metaによると、このネットワークはパレスチナの武装組織ハマスと関連がある可能性があった。パレスチナ地区や中東のその他の地域の独立系報道機関などを装ったページが含まれていたという。このネットワークは、最新情勢、延期されたパレスチナの選挙、イスラエルやパレスチナの指導者に対する批判、ハマスを支持するコメントなどの、ニュース記事、漫画、ミームを主にアラビア語で投稿していた。
2件のネットワークは、ベラルーシ国境で今も続く移民危機に関するものだったとMetaは説明している。
もう1件は中国を拠点としたネットワークとみられ、何者かが「Wilson Edwards」というスイスの生物学者を装っていたとMetaは指摘する。米国が世界保健機関(WHO)のサイエンティストに圧力をかけ、新型コロナウイルスに関する責任を中国に負わせるよう迫ったという。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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