英競争・市場庁(CMA)は、Meta(旧Facebook)による3億1500万ドル(約360億円)でのGIPHY買収を近く阻止する見込みだという。英Financial Times(FT)が現地時間11月29日に報じた。Metaは2020年5月、オンラインGIFプラットフォームのGIPHY買収を発表していた。
CMAはこの買収に懸念を示し、2021年8月には、MetaにGIPHY売却を求める可能性があるとの見解を示していた。
Metaにコメントを求めたところ、8月当時と同じ回答が返ってきた。「CMAの暫定調査結果は証拠に裏付けられているとは考えられず、われわれは賛同しない」とMetaの広報担当者は述べ、「われわれが示してきたように、この合併は、GIPHYと当社のサービスを利用する英国そして世界中のユーザーと企業の利益を最優先する。引き続きCMAに協力し、この買収が競争を損なうという誤解に対処する」としていた。
CMAは、この買収がソーシャルメディアやデジタル広告市場の競争を損なう恐れがあると主張している。CMAが買収を阻止することになれば、ビッグテックによる買収が規制当局によって覆される初めての事例になると、FTは報じている。
CMAはMetaに対し、調査の間はGIPHYとの競争を続け、買収手続きを進めないよう求めていたが、10月、同社がこれに従っていることを示す最新情報の提供を怠ったとして、5050万ポンド(約76億円)の罰金を科した。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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