上下院の民主党議員からなるグループが米国時間11月29日、「Stopping Grinch Bots Act」法案を提出した。オンラインストアで人気商品を買い占めて法外な価格で転売する、ボットを利用した行為を取り締まるためだ。これらのいわゆる「グリンチボット」により、人気商品をオンラインで小売価格で購入することが実質的に不可能になっており、オンライン買物客は、定価を上回る金額を支払うか、購入を諦めなければならない状況になっている。
Paul Tonko下院議員(ニューヨーク州選出)、Richard Blumenthal上院議員(コネチカット州選出)、Charles Schumer上院議員(ニューヨーク州選出)、Ben Ray Lujan上院議員(ニューメキシコ州選出)が、この法案を提出した。
「これらのボットは消費者を搾取するだけでなく、顧客のために最良の商品の在庫を確保しようと努める小規模企業、地域の小売業者、その他起業家にも問題を与えている」と、Tonko議員は声明で述べた。「われわれが提出するGrinch Bots Actは、公平な購入機会を確保し、このホリデーシーズンに勤勉な親たちから金銭を搾り取る行為を防ぐためのものだ。直ちにこの法案を可決してクリスマスを盗むグリンチボットを阻止するために、同僚議員らに協力を促していく」(同議員)
グリンチボットは高度なソフトウェアアルゴリズムを利用し、自動アクションを実行する。それにより、絶えずサイトを監視して価格や在庫状況などの情報を収集し、人間には現実的にまったく勝ち目のないほど、はるかに早く商品を買い占めることができる。これらのボットは、そうした行為を防ぐためにオンライン小売業者が導入しているセキュリティ対策も、かいくぐってしまう。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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