大半の都市生活者が日常生活を支えているインフラについて考えるのは、だいたい何か問題が起きた時に限られる。具体的には、路面のへこみでタイヤが傷ついたり、道路が閉鎖されたり、停電したりするような状況だ。
マサチューセッツ工科大学(MIT)のセンサブルシティ・ラボ(SENSEable City Lab)に所属する研究者らは、それ以外のインフラの状況についてもはるかに多くのことを考え、新発想のモジュール型インフラをテストしている。実用化されれば、さまざまなニーズに迅速に対応できるようになると期待されている。
この新しいモジュールは「Roboat」と名づけられ、実物大の試作機2台がアムステルダムの水路で現在テスト中だ。
Roboatは完全自動操船の電気ボートで、乗客の輸送やゴミの収集ができる。さらには、複数台を連結させて、ドックや橋などの大規模な浮遊式のインフラを作ることも可能だ。
MITの教授でラボの所長を務めるCarlo Ratti氏は次のように述べている。「Roboatはタッチ式インターフェースで操作可能になる予定だ。今はまだ試作段階だが、想定では、スマートフォンなどのタッチ式インターフェースを操作して、画面に目的地を入力するだけで、ボートがそこに運んでくれる」
MITの主席研究員であるFabio Duarte氏は米CNETに対し、「Roboatはまだ研究開発の段階で、市販する準備はできていない」と述べた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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