アプリ市場分析を手がけるApp Annieは2022年の予測として、TikTok、Pinterest、およびメタバースベースのアプリが大きな節目を迎えるとみている。
App Annieは、TikTokの世界の月間アクティブユーザー数(MAU)が2022年に15億人を突破すると予測している。WhatsAppなどのアプリはこの数字を達成するのに、さらに数年長くかかった。
「TikTokは2021年、ソーシャルメディアの競合他社と比べて急成長した。2020年6月にインドで利用が禁止された後も成長は続いた。インドはそれまで、同社にとって特に成長著しい市場の1つだった」(App Annie)
「TikTokは世界的な成長により動画配信サービスから時間を奪い取り、その広範なリーチと深いユーザーエンゲージメントを通じて多額の広告費を引きつける可能性がある。TikTokはショッピングへの投資を拡大しており、2022年も破壊的でジャンルを超えた勢力であり続けるだろう」(App Annie)
App Annieはデータをもとに、2022年には「iOS」と「Google Play」を合わせたTikTokのダウンロード数は30億回を超え、消費者の支出は全世界で30億ドル(約3400億円)を超えると予測した。
メタバースのモバイルゲームの売上高は2022年には31億ドル(約3500億円)に達し、モバイルソーシャルアプリの売上高は90億ドル(約1兆円)に増加するとApp Annieは予測している。
「2022年には、ユーザーが仮想アバターを介してリアルタイムで対話できるような世界を構築する機能がオーディエンスを魅了し、支出のシェアを獲得する。スマートフォンにより、ユーザーは指先からメタバースに参加できるようになり、ゲーミング部門でモバイルが果たしている重要なフォームファクターとしての役割をより強固にするだろう」
また、「play-to-earn(プレイして稼ぐ)」ゲーミングモデルが、プレイヤーの自己表現を強調するメタバースと相まって、ゲーム業界最大のけん引役になるとした。
App Annieは、Z世代の経済的関与が160%増加し、若い世代が金融アプリに費やす時間が増加すると予測しているとも述べた。
「2022年はモバイルにZ世代、つまり、モバイルファーストで、経済的に自立しようとしている世代を引き込む前例のない機会になるだろう。彼らが好むデバイス、つまりモバイルで顧客の忠誠心を育むべき時だ」とApp Annieは論じている。
エンターテインメントアプリは動画サブスクリプションの成長に支えられ、120億ドル(約1兆3700億円)規模に達するという。
「YouTube」は10月、広告が無いバージョンの利用者の増加により、累計売上高が30億ドルを超えるアプリの仲間入りを果たした。成長著しい他のエンターテインメントアプリは「Discovery Plus」、NFTアプリの「VeVe」、アニメアプリの「Funimation」などだ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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