伝説的映画監督Quentin Tarantino氏は、自身が手がけた傑作映画「パルプ・フィクション」の数シーンを、最初の手書き台本の未公開ページを組み込んだNFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)としてオークションに出品しようとしている。しかし、ハリウッドの大手スタジオMiramaxは、この計画を快く思っていない。
Tarantino氏は11月上旬、カンファレンス「NFT.NYC」で、1994年に公開された「パルプ・フィクション」の数シーンと台本の一部を、「Secret Network」ブロックチェーンで提供すると発表した。Secret Networkは、より広く普及しているイーサリアムのようなブロックチェーンより、データのプライバシーと匿名性を保護できる。
Miramaxは、「当社が所有する膨大なフィルムライブラリーに関連するNFTの開発や宣伝、販売に必要な権利は当社が保有している」として、カリフォルニア州の連邦裁判所に提訴した。
裁判所への提出書類の中で、Miramax側の弁護団は、計画を知ってすぐにTarantino氏に停止通告書を送付したと述べている。
訴状には次のように書かれている。「同氏は、自身に留保された限定的な権利で十分だと誤った主張をし、思いとどまることなく、『パルプ・フィクション』のNFTの販売中止を(中略)拒んできた」
Secret Networkは、NFTオークションの待機リストへの参加を希望する人々に「インタレストフォーム」に記入するよう求めている。
Tarantino氏の弁護士は、コメントの依頼にすぐには応じなかった。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス