「Wi-Fi 6E」はまだ新しい規格で、今のところ必須という機能ではない。だが、iPhoneを購入する人の多くが数年間は使い続けるつもりである以上、少なくとも「iPhone 13 Pro」と「iPhone 13 Pro Max」の両モデルでは、Wi-Fi 6Eがサポートされれば便利だっただろう。
Wi-Fi 6Eは、Wi-Fi 6対応デバイス向けの規格を拡張したもので、新たに6GHz帯の周波数を使えるようになる。米CNETの同僚であるRy Crist記者の言葉を借りると、6GHz帯は一部のデバイスでのみ使える「真新しい、7車線の高速道路」のようなものだという。それに比べると、現在われわれがルーターへの接続に使っている2.4GHz帯と5GHz帯は、言ってみればそれぞれ「1車線の田舎道」と「3車線の州間高速道路」にすぎないという。
筆者のApple Watchは常時オンのディスプレイを備えている。iPhoneもそうならよかったと思う。サムスン、OnePlus、その他のメーカー製のAndroidスマートフォンには、ディスプレイがスリープ状態のときでも情報をスクリーンに表示しておく機能が、だいぶ前からあった。
些細なことのように聞こえるかもしれないが、これが意外なほど便利なことを筆者も体感している。スマートフォンの常時オン機能では、ディスプレイがオフのときでも時刻や次のスケジュールイベントが表示されるのが一般的だ。
そうした情報がひと目で見られるようになっていると、スマートフォンを実際に手にとらなくても次のミーティングの時刻を簡単に確認できる。これがあると、集中力を削がれなくて済むのだ。
iPhone 13ラインアップでは、カメラ性能が大幅に向上している。4モデルともに新たに追加されたシネマティックモードでは、必要に応じて被写体間でフォーカスが自動的に切り替わる。また、iPhone 13 Proにはマクロ撮影の機能も搭載された。
だが、iPhone 13各モデルの望遠カメラは、依然としてサムスン「Galaxy S21 Ultra」のズーム機能に及ばない。iPhone 13 ProとiPhone 13 Pro Maxでも光学6倍までだが、Galaxy S21 Ultraでは2つの望遠レンズがそれぞれ光学3倍と10倍に対応しているのだ。
確かに、Appleファンは、もうノッチには慣れっこだろう。iPhoneには、2017年から存在しているのだから。だが、Androidデバイスのメーカーがノッチをめぐって重ねてきた進歩を考えると、この点も、やはり見逃すわけにはいかない。
Androidスマートフォンの多くは、ノッチのないスクリーンを採用していて、カメラ用に極小の穴が開いている程度だ。いち早くこのデザインを採用したのはサムスンで、2019年の「Galaxy S10」シリーズのときに始まった。今では、このデザインがAndroidの世界では当たり前になっており、サムスン、Google、OnePlus、Motorolaなどの端末を見てもそれは変わらない。
ただし、iPhoneのノッチがこれほど大きい理由の1つは、そこにFace IDのセンサーがすべて詰まっていることだという点は指摘しておくべきだろう。Appleの顔認証システムは競合他社をリードしているというのが、概ねの定評であり、特に発表当時はそうだった。
iPhone 13 ProとiPhone 13 Pro Maxは、iPhoneで初めてAppleの「ProMotion」技術が採用されている。ProMotionとは、ディスプレイのリフレッシュレートを最大120Hzまで自動的に切り替えて、スクロールを滑らかにしたり、反応を向上させたりする機能だ。バッテリーを長持ちさせるときには、低いリフレッシュレートに切り替えてバッテリー持続時間を優先する。
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