「ラブライブ!スーパースター!!」Liella!初の単独ライブで見た“星のように輝きを放つステージ” - (page 3)

佐藤和也 (編集部)2021年11月06日 11時00分

 ひとりきりになった伊達さんが不安げに周りを見つつ、意を決したようにスクリーンのかのんとともに歌いだしたのは「私のSymphony」。ピアノのみの伴奏で伊達さんが歌うなか、かのんが独唱する姿を遠くから見つめるメンバー4人と同様に、ステージの袖には、見守るように伊達さんを見つめる4人の姿が。

 1番が歌い終わった瞬間、千砂都と同様に、真っ先に岬さんがステージに現れ伊達さんに抱きつき、3人もステージ上に。ここからは5人での「私のSymphony」を披露。TVアニメの再現と、“その先はこういうことがあったかもしれない”と思えるような、ライブならではの演出が盛り込まれたステージに。ちなみにセットリスト上の楽曲名は「私のSymphony ~Starlines Ver.~」となっていた。

「私のSymphony ~Starlines Ver.~」
「私のSymphony ~Starlines Ver.~」

 そして第12話の挿入歌である「Starlight Prologue」の披露に。スクールアイドルの祭典「ラブライブ!」東京大会に向けた準備を行うエピソードが映像で流れるなか、結ヶ丘の生徒たちもLiella!のために特別なステージを用意する姿も描かれ、Liella!と結ヶ丘の生徒たちの繋がりが感じられる光景が映し出されていた。

 ステージ上には、それぞれのメンバーカラーがあしらわれたクリスマスの冬服をイメージさせる衣装をまとったLiella!の姿。背中のマントには、もうひとりのメンバーカラーがグラデーションで彩られているという、5人の繋がりを感じる衣装で、スクリーンのメンバーとともにパフォーマンスを行う。

 思いを込めて歌うLiella!をファンも後押し。スクリーンで描かれていた5色の光の道を再現するかのように、客席のコンサートライトも5色に色分けされていた。さらに終盤、かのんがソロで歌うときに周囲が輝きだす光景にあわせて、客席のコンサートライトも、かのんのイメージカラーであるマリーゴールド一色に。TVアニメの世界とリアルなステージとの繋がっているような感覚も含めて、さまざまな繋がりを感じられるステージとなっていた。

 ライブ後半での感想を語るなかで、「Starlight Prologue」はステージ初披露で1日目にもかかわらず、客席の綺麗な光景ができあがっていたため、歌い終わった後は驚きの声をあげていた。そしてTVアニメエンディング主題歌である「未来は風のように」を披露。間奏ではジャケットイラストを再現したり、曲終盤の5人が寄りそう姿も再現してファンを喜ばせつつ、イメージカラーのスカーフを手にして振ると客席のコンサートライトもそれにあわせて横に振られるなど、一体感ある雰囲気を作りながら歌っていた。

 アンコールを求める拍手ののち、「Project History」と題した映像が上映。プロジェクト発表からこれまでの歩み、シリーズ初の試みとなったキャストの一般公募オーディションにて選出された、伊達さんと青山さんのオーディション映像、さらにキャスト5人が揃ってからの活動を振り返りつつ、ライブツアーに向けた意気込みが収録されていた。

 そしてステージではアンコールとして、デビューシングル「始まりは君の空」を披露し、Liella!始まりの曲を、ファンの前で歌うことがついに実現。そのあとは、同シングルのカップリング曲を2日間に分けて歌う形に。

 1日目は「Dreaming Energy」で、左右に手を振る動きにあわせて客席のコンサートライトも振られるなど、前向きになれる曲を軽快に歌っていた。また2日目は「Dancing Heart La-Pa-Pa-Pa!」となり、ポップな楽曲が歌われるなか、曲中でクラップが鳴り響いたほか、間奏では伊達さんが過去の配信番組で“すずめのマネ”として見せたことがある、特徴的な口の形をして茶目っ気のあるところを見せたり、Liyuuさんによる投げキッスもあるなど、終始明るい雰囲気に包まれていた。

 これまで活動してきたことの思い出やライブの感想など、それぞれが思い思いに語るなかでは、Liella!のメンバーやキャストに出会えたこと、初の有観客とあってかファンへの感謝の言葉も多くあり、そしてツアーを通じてさらなる成長も誓っていた。そして最後に歌ったのは「この街でいまキミと」。曲中ではステージから、セルフィーのようにキャストと客席を映し出す形で撮影。思い出を形に残しつつ締めくくった。

 冒頭で説明したように、ラブライブ!のライブステージは作品とシンクロした世界を楽しむことができるのが特徴となっている。このLiella!のステージでは、そのことに忠実に、丁寧に表現されていると感じられた。挿入歌だけではない楽曲を含めたセットリストの順番や歌うメンバー、そして振り付けなどの演出も含めて、全編通して第1期の第1~12話までを追体験、あるいは補間するような内容となっていた。

 そしてLiella!のパフォーマンス力も、素直に「すごい」と驚いてしまうほど高く、拝見したあとの率直な感想は、結成して約1年、デビューシングルをリリースして約半年のグループによる初単独ライブとは思えず、何度もワンマンでのフルライブを経験している、あるいはツアーファイナルと思ってしまうほど。それゆえ、終始「ラブライブ!スーパースター!!」の世界にいる、Liella!がそこにいるという感覚で見入っていたのが正直なところ。この先に続く公演によってさらに成長するのであれば、そのポテンシャルは計り知れないと、期待を抱かせるステージと感じられた。

 筆者が個人的に印象に残ったこととして、特定の場面というよりも、伊達さんの歌声がある。ステージではフル稼働と思えるほど常に歌声を響かせ続けたこともさることながら、TVアニメでは可可が、“スバラシイコエノヒト”とかのんに惚れ込むシーンも描かれているのだが、聴いていくうちにその言葉もシンクロするような感覚になり、さらに「私のSymphony」を独唱しているときの“見守る感”と、歌い切ったときのグッとくる感覚は相当のものがあった。

 トークの中で伊達さんが「5人でいると笑顔になれる」と、ひとりでいるときと全然違うと語っていたり、お互いが信頼しあってると随所に感じられる会話があったところもあり、Liella!として、そして「ラブライブ!スーパースター!!」そのものの軸としてかのんの歌声、そして伊達さんの歌声があると個人的には感じているものの、ひとりの存在が全てではなく、星の形を作るように、個性的かつそれぞれに卓越したものを持っていると感じられるパフォーマンス力を持つ5人がいてこそ強く輝きを放つ、そのことを感じさせるステージと思えた次第だ。

 なお本ライブツアーは、残りの各公演も有料生配信を予定。直近では11月6日と7日に岡山公演、11月14日と15日(※日曜日と月曜日の開催)が北海道公演、11月20日と21日に大阪公演が行われる。価格は1公演各3200円(税込)(※Go To イベント適用料金)。開演時間やアーカイブ配信期間、販売期間などの詳細は特設サイトに記載されている。

■ライブフォト

(C)2021 プロジェクトラブライブ!スーパースター!!

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