第1話の挿入歌「未来予報ハレルヤ!」では、スクリーンではかのんが、ステージでは伊達さんが中心となってパフォーマンス。特徴的な「よっしゃ!」も含めて、物語の始まりを告げるかのように、高らかに歌声を響かせていた。そして「GOING UP」は本来5人での曲となっているが、ここでは伊達さんがひとりで、かのんの飛躍を感じさせるように歌った。
「1.2.3!」は伊達さん、Liyuuさん、岬さんの3人で披露。作中では、歌は好きだけど人前で歌うことが苦手なかのんと、スクールアイドルに憧れて上海から日本に来て、かのんの歌声に惚れ込んだ可可の2人がスクールアイドルの活動を開始し、かのんの幼なじみで大親友の千砂都から、得意のダンスを教わるシーンがある。この曲では、このときの3人の関係性がイメージできるような振り付けや演出も盛り込まれる形で歌っていた。
この次は、伊達さんとLiyuuさんによる第3話挿入歌「Tiny Stars」。この曲は、かのんと可可がスクールアイドルの活動継続をかけて、地元の代々木スクールアイドルフェスで、ユニット「クーカー」として歌ったもの。スクリーンにはそこに至るまでのTVアニメ映像が流れ、そして苦手としていたかのんも自ら歌うことを決心したあと、ステージ上の伊達さんとLiyuuさんが歌い始める。かのんと可可が歌う姿を背景に、大きなリボンが目を引く衣装を伊達さんとLiyuuさんもまとい、時にはハーモニーを響かせながら歌った。
岬さんとペイトンさんによる「バイバイしちゃえば!?」を経て、第6話挿入歌「常夏☆サンシャイン」(伊達さん、Liyuuさん、岬さん、ペイトンさん)に。見るからにカラフルな衣装をまとい、タイトルからイメージされるような常夏で陽気な雰囲気の楽曲を歌うなかで、岬さんが間奏では岬さんが千砂都をほうふつとさせるダンスパフォーマンス、終盤ではひとり伸びやかな声を響かせていた。
ここからは、TVアニメ放映時の特別パート「リエラのうた」で流れた楽曲のコーナーへ。絵本の世界にいるようなタッチで描かれた、小さな妖精にも見えるメンバーが映し出されるなかで、1日目は青山さんによる「Primary」、岬さんによる「Memories」、ペイトンさんの「Message」の3曲、2日目は青山さんによる「Primary」とペイトンさんの「Message」が歌われたのに続き、岬さんは楽曲を変えて「Ringing!」を披露。どれも落ち着いた曲調のなかで情感たっぷりに歌声を響かせ、聴いていると優しく温かい気持ちになれる、そんな雰囲気に包み込んでいた。
スクリーンには、TVアニメにおける山場のひとつにもなっていた、恋が登場当初からかのんたちと対峙し、スクールアイドルの活動を頑なに拒み続けた理由と真意、そして結ヶ丘女子高等学校の創設者である恋の母の思いが明かされるシーンを映し出す。このあとで歌われたのは、バラード曲「瞬きの先へ」。このシーンで流れた劇伴をベースにした楽曲で、4人がそれぞれ歌うなか、5人目にスポットライトがあたった青山さんが、どこか恋の心が解放されたかのように、ステージ中央でひとりバレエ風のダンスを舞い踊る。終盤、5人の歌声が重なったあと、スクリーンには“背中を押されたように”恋が仲間に加わるシーンを映しだしていた。
そして第8話挿入歌の「Wish Song」に。TVアニメで5人が揃った始まりの曲で、メンバーたちと同様、ステージ上でも円陣を組み掛け声をあげ、曲中ではメンバーが見せた、5人が星の形のように手を取り見上げるシーンも再現しながら、さまざまな道を歩んできた5人が集い、未来に向かって進んでいく姿を歌とともに示していた。
ここまで歌われた楽曲の感想を語るトークパートを挟み、ライブは後半戦へ。まずは 第10話挿入歌「ノンフィクション!!」。すみれの決めセリフである「ギャラクシー!」をペイトンさんがポーズとともに決めると、ここではすみれのショータイムと言わんばかりに、スクリーンではすみれを中心に、そしてステージではペイトンさんを中心にパフォーマンス。これまで披露されてきた楽曲とはガラッと変わった、大人びた雰囲気の楽曲にペイトンさんによるラップも織り交ぜ、Liella!の新たな一面を見せていた。続く「Day1」でも、ペイトンさんが中心となって歌い、さらなる盛り上げに一役を買っていた。
ステージが暗転したなかで、ピンスポットに伊達さんが登場し、そのあとで4人が姿を見せ、手を繋ぐ。かのんが人前で歌えなくなるきっかけとなった出来事に触れている第11話をほうふつとさせながら、歌ったのは「Dream Rainbow」。合唱のような「ラーラーラー」と声を響かせたあとにパフォーマンスを開始。そしてその曲の最後では、あえて伊達さんひとりを送り出すように、4人は背中を押すしぐさを見せる。
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