顔認識アプリのClearview AI、オーストラリアでプライバシー法違反と判断される

Campbell Kwan (ZDNet.com) 翻訳校正: 佐藤卓 長谷睦 (ガリレオ)2021年11月04日 12時07分
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 オーストラリア情報コミッショナー事務所(OAIC)は現地時間11月3日、Clearview AIが多方面で同国のプライバシー法に違反したと結論づけた。英国との共同調査で、Clearview AIの顔認識ツールが、オーストラリア人の個人情報を本人の同意なく、不公正な手段で収集していたことなどが判明したという。

 OAICと英国情報コミッショナー事務局(ICO)が行った今回の調査結果によると、Clearview AIの顔認識ツールは、オンラインで生体情報を無差別に収集しており、少なくとも30億人に関するデータを入手していたという。

 また、このツールをテスト利用した一部のオーストラリア在住の警察機関職員が、Clearview AIのデータベースで、自身の画像や、同国で事件に関与する可能性のある人の画像を検索し、マッチする画像を見つけたことも明らかになったという。

 これらの要素を総合的に検討した結果、OAICの情報およびプライバシーコミッショナーAngelene Falk氏は、オーストラリア人の機密情報を同意なく、不公正な手段で収集した点で、Clearview AIがオーストラリアのプライバシー法に違反したと結論づけた。同氏は決定書の中で、Clearview AIが収集したオーストラリア人の顔画像はオンラインで入手可能なものだったが、同社がこの生体データを収集する意図が不明確であり、本人からの同意があったとはみなされないと説明している。

 OAICは、「ソーシャルメディアサイトに画像をアップロードする行為は、未確認の第3者が商用目的で画像を収集することへの同意を明確に示しているわけではない」としている。

 さらに、個人情報の収集を当人に通知したり、開示した個人情報の正確性を保証したりするための合理的な措置をClearview AIが講じなかったことも、オーストラリアのプライバシー法に違反する行為だとFalk氏は判断した。

 さらに同氏は、Clearview AIは、オーストラリアのプライバシー原則を順守するための慣行、手続き、システムを導入する合理的な措置を講じていなかったとしている。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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