Nianticは10月27日、任天堂との共同開発タイトルとなるスマートフォン向けアプリ「Pikmin Bloom」(ピクミン ブルーム)について、概要を公開するとともに、順次提供を開始すると発表。同日からオーストラリアとシンガポールで配信され、日本を含む世界各地の国と地域でも順次配信を予定している。
本作は「歩くことを楽しくする」をテーマに、任天堂の「ピクミン」を起用したアプリ。3月の段階で開発を公表しており、2018年4月に設立されたNiantic Tokyo Studioが制作する最初のタイトルとしている。
本作においては“歩く”ことが重要な要素。プレーヤーは、まず歩くことによってピクミンの苗を入手。その苗をプランターにセットし、さらに歩くことによって苗は成長。大きくなった苗からピクミンを引っこ抜くことができる。そしてそのピクミンは、スマートフォン上のプレーヤーのあとをついてくるようになる。
そうして歩くと、ピクミンさまざまなフルーツを手にすることがあり、それをタップすることで「エキス」を入手。それをピクミンにあげると、ピクミンの頭に花が咲き、花びらを摘むことができる。その花びらを使って花を植えながら歩くことができるという。アプリ内では、毎月たくさん歩いて、たくさん花を咲かす「コミュニティデイ」を実施する計画もあるという。
また、エキスをあげることによって仲良くなったピクミンは、アイテムを拾って身に着け「デコピクミン」になることもあるという。
1日の終わりには、その日に歩いた歩数と歩いたルートを振り返ることができ、「ライフログ」にメモや写真を追加することで、思い出として残すことが可能。さらにピクミンは、通った場所の写真をポストカードとして持ち帰ってくれることもある。
このほか、AR機能によって現実世界にピクミンが存在するような風景も楽しむことができるようになっているとしている。
概要の公開ならびに配信の順次開始に先立ち、説明会を実施。そのなかで、開発を手掛けたNiantic Tokyo Studio代表の野村達雄氏は、「毎日の散歩や通勤通学などが楽しくなるアプリを目指して開発を進めた」と話す。また刺激のあるゲームというよりは、存在を気にせず生活するなかで歩き、思い出した時にピクミンと触れあう、生活に溶け込み寄り添うような、そしてスローで長く楽しめるものとしている。
またNiantic創業者兼CEOのジョン・ハンケ氏は、日本のユーザーに向けて「新型コロナの状況が改善しつつあるなかで、外で歩くきっかけになりうるサービスになるのではないか。みなさまが安全な形でもっと現実世界を楽しんでほしい」とメッセージを寄せた。
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