拡張現実(AR)ゲーム「Pokemon GO」に使われているのと同じツール群がまもなく、より多くの開発者に開放されるようだ。Pokemon GOの開発を手がけたNianticは、これまで「Niantic Real World Platform」と呼んでいたAR開発プラットフォームを「Niantic Lightship」に改称し、開発者向けキット「Niantic Lightship Augmented Reality Developer Kit (ARDK)」のプライベートベータ版を提供開始した。2021年中にさらに広く提供することを目指すという。
Lightshipは現実世界をスキャンして、AR用にマッピングすることができる。Appleの「iPhone」や「iPad」の最上位モデルに搭載された深度センサー技術であるLiDARスキャナーに似ているが、LightshipはLiDARを搭載しないデバイスでも利用できる。Nianticが買収した企業6d.aiの技術は、通常のスマートフォンのカメラで現実世界の3Dマップを構築したり、クラウドソースで世界地図を作成したりできるようにするもので、同技術がLightshipの開発ツールキットに使われている。
Lightshipには制限もある。今のところ、同じ場所でAR体験を同時に共有できる人数の上限は8人だ。また、Nianticの説明によると、共同で構築するARオブジェクトの存在は「一時的」で、地理的な場所に永続的に保存されないという。ただし長期的な計画では、そうしたARコンテンツを長く利用できるものにすることを目指すとしている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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