ファミリーマートは10月26日、水素を燃料とした燃料電池小型トラックの走行実証を愛知県岡崎市周辺で11月8日から開始すると発表した。実証実験で用いられる水素は、愛知県の東邦ガスが提供する都市ガス由来のCO2フリーで、県内の再生可能エネルギーを活用する。地産再エネを活用した都市ガス由来のCO2フリー水素を使用した走行実証は国内初という。
実証実験は、愛知県岡崎市の「ファミリーマート岡崎定温センター」を拠点として、岡崎市、豊田市、安城市内のファミリーマート約30店への、1日3便の店舗配送コースで実施する。水素の補充は豊田市の「豊田豊栄水素ステーション」で行い、走行実証の期間はおおむね1年間を予定している。
使用する車両は、トヨタ自動車といすゞ自動車が共同開発した最大積載量3トンの小型トラック。車体はいすゞ自動車の「エルフ」をベースにしており、駆動系にトヨタの燃料電池車「2代目MIRAI」と同じシステムを搭載。動力と冷蔵ユニットの電源を燃料電池で駆動させる。走行可能距離は約260km(JE05モード相当、目標値)で、水素タンクの貯蔵量は約10kg。
実証実験では、定温配送が必要な弁当やおむすび、パンなどの中食の輸送における燃料電池小型トラックの実用性と、水素ステーションでの充填タイミングの利便性など主に2点を検証するとしている。
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