パナソニック「顔認証付きカードリーダー」を医療機関、薬局に導入--受付業務の負荷軽減へ

 パナソニック システムソリューションズ ジャパンは10月18日、「顔認証付きカードリーダー(マイナンバーカード対応)」が全国の医療機関や大手薬局チェーンなどに採用されたと発表した。導入台数は約7万台。10月20日に本格運用を開始するオンライン資格確認で活用する。

患者自身がマイナンバーカードを置く
患者自身がマイナンバーカードを置く
カメラで顔認証することで本人認証ができる
カメラで顔認証することで本人認証ができる

 オンライン資格確認は、全国民の資格履歴を一元的に管理し、患者のマイナンバーカードや健康保険証をもとに、加入している医療保険の最新の資格情報などをオンラインですぐに確認できるようになる仕組み。患者の同意取得後に健診データや薬剤データの閲覧が医療機関、薬局においても可能となり、患者に対してより精緻な診断や投薬ができるなど、医療サービスの向上も期待されている。

 医療現場の受付では、健康保険証を受け取り、保険者番号、住所、生年月日など多くの情報をPCのシステムに手入力しており、受付業務に大きな負担がかかっていたとのこと。資格を失効した健康保険証を患者が提示した場合、医療機関、薬局が健康保険証の発行元(保険者)に医療費の一部を請求しても医療機関、薬局への支払いが行われず、保険者が「元被保険者」である患者の医療費を負担する、資格過誤請求が発生するなどの問題も起こっていたという。

 顔認証付きカードリーダーは、病院、診療所、薬局などの受付で患者自身がマイナンバーカードを置き、カメラで顔認証することで本人認証が可能になるため、医療現場の受付業務の負荷を軽減できるというもの。接触による感染リスクを低減できる。患者本人の同意を得た上で取得した資格情報を、医科、調剤向け医事コンピューターに取り込むことが可能だ。

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