Volocopterは、重量物の輸送が可能な荷物運搬用ドローン「VoloDrone」の飛行を、ドイツのハンブルクで初公開した。また、変形してVoloDroneの可搬式発着場になるトレーラー「Mobile Vertipad」の開発計画も明らかにした。
VoloDroneは、荷物運搬用に開発された垂直離着陸可能な電動マルチコプター(eVTOL)。多数のローターを備え、クアッドコプター型ドローンと同じ飛行原理で飛ぶ。自律飛行機能により、有視界外飛行が可能だ。
大きさは直径9.15m、高さ2.15mあり、最大200kgの荷物を搭載して40km以上飛行できるという。最大離陸重量(MTOW)は600kg。荷物はISO規格のパレットに入れ、機体下部の着陸装置間に取りつける。対応パレットは6種類。
試験飛行は3分間で、最大高度22mmに達した。
VoloDroneの公開飛行(出典:Volocopter/YouTube)
一方のMobile Vertipadは、トラクターヘッドでけん引して動かせるトレーラー型のVoloDrone用発着場。VoloDroneを離陸または着陸させたい場所まで移動して展開すると、直径20mの発着場として使える。移動時は、長さ12m×幅2.4m×高さ3.9mになる。
オーストリアのSchwarzmüllerと開発に取り組み、2023年の早い時期に試験を始める予定。
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