Facebookは米国時間10月4日、米連邦取引委員会(FTC)が修正して再提出した、同社を反トラスト法(独占禁止法)違反で訴える訴状の棄却を申し立てた。FTCの訴状は、Facebookによる「Instagram」と「WhatsApp」の買収に関するものだ。FTCは、Facebookが競争上の脅威とみなす企業を買収または排除することによって、 独占的な地位を不当に維持していると訴えている。
「この訴訟は、法律または事実に基づく根拠がまったくない。このことは以前から真実であり、今も変わらない」と、Facebookはコロンビア特別区連邦地方裁判所に提出した文書の中で述べた。
米連邦地方裁判所のJames Boasberg判事は6月、Facebookが個人向けソーシャルネットワークにおいて独占的な地位を有していることを示す十分な証拠をFTCは提示していないとして、反トラスト法違反を訴えるFTCの訴状を棄却した。FTCは8月、80ページにわたる新しい訴状の中で、Facebookが競合企業を買収したり、開発者による同社データへのアクセスを制限したりといった方策によって、違法に競争を阻害していると主張した。
Facebookは4日、今回の修正訴状は元の訴状と「同じ運命をたどる」べきだと述べ、FTCは、同社が独占的な地位を保有しているという主張を、十分な根拠をもって示すことができないとした。
Facebookの広報担当者は電子メールで、「FTCが作り上げた架空の市場は、競争の現実を無視している。 Facebookは、『TikTok』『iMessage』『Twitter』『Snapchat』『LinkedIn』『YouTube』やその他無数のサービスと精力的に競争することによって、人々が情報を共有したり、つながったり、コミュニケーションをとったり、あるいは単純に楽しめるように支援している」「当社が人々の時間と関心を獲得するために自社の製品とサービスの革新と改善を続けるのは、そうしなければならないからだ」と述べた。
FTCはコメントの依頼にすぐには応じなかった。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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