ニューヨーク・ブルックリンで創業130年の歴史を誇るステーキハウスの名店「ピーター・ルーガー・ステーキハウス 東京」が東京・恵比寿にて10月14日にオープンする。恵比寿ガーデンプレイスに近い、MLB Cafe Tokyoの跡地に位置する。
ドライエイジングビーフのステーキを世界に広め、ミシュランガイドやザガット・サーベイで、30年以上に渡り上位にランクインする店の米国外初の店舗であり、日本でも食通の間で期待値は高い。
実は、本店であるニューヨークの店舗は、現在はウェブ予約に対応しているものの近年まで電話予約のみで、決済はキャッシュオンリーという全米でも珍しいレストラン。東京店では、新たな取り組みとして、「フォンレス(電話不要)」や「キャッシュレス」などをテーマとして掲げる。
LINEの電話対応AIサービス「LINE AiCall」を導入しており、予約台帳と連動したリアルタイムの予約を24時間いつでも受け付ける。予約受付が完了すると、使用した携帯電話番号のLINEアカウントに予約完了のメッセージが送信されるほか、LINEを使用していない場合はSMSにも対応する。
ピーター・ルーガー・ステーキハウス 東京を展開するワンダーテーブル 代表取締役社長の秋元巳智雄氏は、「この箱(場所)でやりたい。ブルックリンの本店が、そのまま東京に降りてきたようなレストランが作れるのではないかという思いがあった。ステーキにおいては本店のクオリティを保ちつつ、(予約やキャッシュレスなど)未来に向けた部分と考え方を分けて、新しいピーター・ルーガーを持ってこようとしている」と説明した。
LINE AIカンパニー AI事業推進室の稲井優貴氏はLINE AiCallについて、「レストランのピークタイムなど、目の前のお客様の対応に集中したい。電話がたくさん鳴ってしまうと接客に集中できず、客側も電話がつながらなくて不満になる。そうした煩わしさを解決したいと展開している」と説明する。
LINE AiCallのポイントとして、(1)ユーザーを待たせない利用体験、(2)自然な対話、(3)既存システムやLINEとの連携——の3点を挙げた。
なお、予約は毎日90日先までとれるしくみで、1日ずつ解放される。延床面積は約489坪、席数は241席(1階67席、2階104席、3階70席)という大型店舗で、個室も多く広々とした空間だ。11月まではほぼ埋まっているとしているが、スタッフの採用の都合からまだ全席を開放しているわけではないという。
ニューヨークにはない、オリジナルブティックも併設する。Tボーンステーキやリブアイステーキ、ハンバーグ用のパティなどを販売するほか、ステーキソースやワイン、ロゴ入りグッズの販売なども行う。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」