シャープは、音声発話機能を搭載したAIoT(※AIとIoTを組み合わせた造語)家電の音声について、声優やアニメ・ゲームのキャラクター、英語、方言など、好みの音声に変更できる音声カスタマイズサービス「COCORO VOICE」を、10月27日から開始する。
このサービスは、同社のECサイト「COCORO STORE」を通じて、専用のカスタマイズ音声を購入することにより、ウォーターオーブン「ヘルシオ」や水なし自動調理鍋「ヘルシオ ホットクック」の音声を好みに合わせて変更できるというもの。コンテンツ毎の買い切りプランのほか、複数のカスタマイズ音声をパックにした月額定額コースも用意するという。
ヘルシオ向けの第1弾コンテンツとして声優の緒方恵美さんによるカスタマイズ音声について、10月27日から提供を開始する。価格は3300円(税込)。朝昼晩の挨拶やメニューのおすすめ、調理後の一言など、音声対話の応答を緒方恵美さんの専用録りおろし音声で発話する。
クラウドファンディングなどの活用により、オリジナル音声をファンとともに商品化する取り組みも実施。サービス開始に先立ち、アニメイトが運営するクラウドファンディングサービス「ソレオス」にて先行販売を行っている。募集期間は10月17日まで。
また、ヘルシオ ホットクック向けの第1弾コンテンツとして「戦国BASARA 伊達政宗」ならびに、「戦国BASARA 真田幸村」を、10月27日から提供を開始する。2020年に受注販売した「ホットクックカスタマイズサービス」の音声に新たなフレーズを加えたもの。価格は各3300円(税込)。なお、「ホットクックカスタマイズサービス 戦国BASARA 伊達政宗Ver./真田幸村Ver.」をすでに購入しているユーザーは、10月27日に無償で自動アップデートを行うとしている。
サービス提供の背景として、同社では人に寄り添う家電の具体化に向けた取り組みの一つとして、2014年にロボット家電「COCOROBO」の音声をカスタマイズした限定モデルを販売。これを皮切りに、音声を活用した家電の新たな需要を創造してきたという。2020年に実施したヘルシオ ホットクック カスタマイズサービスの受注販売にも想定以上の反響があり、近年において世界的に音声技術を活用したさまざまなサービスが増加する中、家電における音声カスタマイズについても高いニーズがあると考え、サービスの提供開始にいたったとしている。今後についても、ユーザーから幅広く要望を伺いながら、ファンとともに商品化を行うプラットフォームに進化させていくとしている。
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