Facebook、SDGsを「自分ごと化」するプロジェクトを日本で開始--コミュニティ活動を促進

 フェイスブック ジャパンは9月16日、「持続可能な開発目標(SDGs)」の課題解決に向ける2つの取り組みを発表した。

 自分にあったSDGs活動が診断できる「SDGs診断~あなたに合ったSDGsアクションは?~」と、「こども食堂」を支援する「Re-labelinhgプロジェクト」の2つ。SDGsへの認識の“自分ごと”化や、活動を活発化させるコミュニティを支援する。

2つのプロジェクトを発表したフェイスブック ジャパン 代表取締役の味澤氏
2つのプロジェクトを発表したフェイスブック ジャパン 代表取締役の味澤氏

 フェイスブック ジャパンで代表取締役を務める味澤将宏氏は、「日本でSDGsを耳にする機会が増えており、認知、関心の向上を実感している。一方で、知ってはいるけど深く知らない、具体的に何をすればいいかわからないという人も多い。私達一人ひとりがSDGsを行うためのきっかけを作り、一歩踏み出したいという人に幅広く伝えたい」と意図を説明する。

SDGsの課題を指摘
SDGsの課題を指摘

自分にあったSDGs活動がわかる「SDGs診断」

 SDGs診断は、日常生活における行動や興味、性格といった設問への回答を選択していくと、自分の性格とそれにあったSDGs活動がわかるというもの。同日から公開(PDF)しており、「Facebook」ユーザー以外も利用できる。

 「募金をしたことがある」「春の穏やかな雰囲気が好き」などの設問で、「火」「水」「土」「風」いずれのタイプかや、その人の特徴、SDGsに向けて活動しているFacebookのおすすめコミュニティなどがわかる。

 紹介するコミュニティとしては、例えば自然エネルギーで地域の未来を考える「藤野電力」、ビーチクリーン活動から海の環境へつなげる「宮古の海をキレイにし隊」などがある。

4パターンに診断する
4パターンに診断する

「こども食堂」の正しいイメージを

 Re-labelingプロジェクトでは、こども食堂の正しいイメージを広げるきっかけ作りを目指す。特定非営利活動(NPO)法人の全国こども食堂支援センター・むすびえなどと共同で展開する。

 味澤氏は、「子どもの貧困対策が注目されすぎており、地域から開設や営業に対する理解を得たり、足を運んだりするハードルが上がっている」と指摘する。“貧しい子どもだけが行く場所”という誤ったイメージをはがし、大人と出会い、食事を含むさまざまな体験を通してすべての子どもに“人としての豊かさ”を提供できるという正しいイメージを広げるきっかけを作るという。

 9月22日には、第一弾の活動として「リラベリング発想ワークショップ&デリバリー絵本展」を開催する。NPO法人のスーパーダディ協会と、品川区中延で毎週水曜日17:30からオープンしている「こども食堂waiwai」が協力する。

9月22日に実施する
9月22日に実施する

 リサイクル絵本図書館「Ciccia Books」が選出した、幼児だけでなくさまざまな世代が楽しめる絵本の展示やワークショップを通して、子どもたちがこども食堂で新しい世界と出会い、気づきを得るきっかけを作るという。

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