三菱地所レジデンスは9月13日、賃貸マンション「ザ・バークハビオ 文京江戸川橋」にZEH-M(ゼッチマンション)を採用し、断熱の強化や一次エネルギー消費量を削減すると発表した。
さらに、屋上に設置した太陽光パネルや、再生エネルギー由来の非化石証書を活用し、賃貸住宅において各住戸(専有部)の電力を含めたマンション全体での再エネ化を目指す仕組み「soleco+(ソレッコプラス)」を構築し、マンション全体での使用電力のカーボンオフセットを図る。
ZEHとは、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略。ZEH-Mは、外皮の断熱性向上に加え、高効率な設備システムの採用により、室内環境の質を維持しつつ、大幅な省エネルギーを実現するとともに、再生可能エネルギー等の導入により、年間の一次エネルギー消費量の収支を実質ゼロとすることを目指した住宅となる。
ザ・パークハビオ 文京江戸川橋は、地上10階建のRC構造で、1Rから2LDKの間取り。6階建以上の高層マンションでは、通常、戸数分の太陽光発電パネルの設置スペースの確保が難しいため、「創エネ」の基準は存在せず、「省エネ」のみ20%の削減率が目安となり、ザ・パークハビオ 文京江戸川橋では、断熱化および一次エネルギー消費量の削減を行い、ZEH-M Orientedの採択を受けたという。
共有部については、太陽光発電設備をマンション屋上に設置し、発電した電力を供給。夜間や電力不足の際は、再エネ由来の非化石証書付き電力を東京ガスが供給する。太陽電力が余った際は、FIT買取制度にて売却する。
専有部については、東京ガスが再エネ由来の非化石証書付き電力を各戸に供給予定。引き渡し時は全戸が対象となるが、入居後は希望があれば電力供給元を変更できる。
これら取り組みにより、電力使用におけるCO2排出量実質ゼロのZEHマンションが実現し、CO2の年間排出量が、これまでのザ・バークハビオに比べて63%削減したとしている。この削減量は、東京ドーム1.8個分の森林1年分のCO2吸収量に相当するという。
なお、三菱地所レジデンスでは、分譲マンションへのZEH-M採用実績はあるが、賃貸住宅への採用は今回が初。今後これら取り組みを、三菱地所レジデンスの賃貸マンションブランド「ザ・パークハビオ」に、標準導入する予定だ。
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