マイクロソフト「Teams」、ハイブリッドミーティングを強化する複数の新機能 - (page 2)

Mary Jo Foley (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部2021年09月10日 12時06分

 さらに「Teams Mobile」のコンパニオンモードをアップデートして、室内の参加者がすぐにチャットやリアクションなどの機能にアクセスしたり、「Microsoft Whiteboard」を利用したりできるようにする。また、会議への参加、PowerPoint資料のキャスト、ルームのミュート、カメラのオンとオフなど、会議やデバイスのコントロールに簡単にアクセスできるようになる。このアップデートは、「今後数カ月のうちに」利用可能になる見通しだ。

 また同社は、Teams用ディスプレイの「hot desking」という新機能を追加する。ユーザーは、デバイスもしくはあらかじめOutlookやTeamsから、柔軟にスペースを予約したり、自身のTeamsカレンダー、チャット、ミーティングなどにアクセスしたりすることができる。ユーザーがログアウトすると、それらの個人的な情報はデバイスから削除される。hot deskingは、「2021年末までに『Lenovo ThinkSmart View』で利用可能になる見込み」だという。

 また9月には、Teamsが「Apple CarPlay」対応となり、ユーザーは「Siri」を使って、ハンズフリーでTeamsミーティングに参加できるようになる。

 さらに数週間中に、「Viva Connections」モバイルアプリのパブリックプレビューが利用可能になる。これは、「Yammer」のコミュニティー、「Stream」の動画コンテンツ、Teamsのライブイベント、「SharePoint」のイントラネットハブなどの機能を統合し、Teamsで社内コミュニケーション機能を提供するものだ。「Microsoft Viva」は同社の従業員エクスペリエンスプラットフォームだ。

 同社はLinkedInでも、ハイブリッドワーク体験を改善するための取り組みを行っている。2021年10月9日までオンライン学習サービス「LinkedIn Learning」で36のコースを無償提供し、LinkedInメンバーや人事担当者がスキルアップできるように支援する。

 また、企業がLinkedInの求人情報の中で、その仕事がリモート、ハイブリッド、オンサイトのいずれであるかを知らせることのできる新たなフィールドを導入する計画だ。そして「近々」、企業がワクチン接種の要件や、オフィス再開などの情報を、企業ページで共有できるようにしたいという。

 Microsoftは当面の間、リモートワークを継続する。同社は、米国内の拠点を10月4日に全面的に再開する可能性があるとしていた。しかし9日、現時点で再開の見通しは立っておらず、新型コロナウイルス感染症に関する公衆衛生上の新たなガイダンスを待ってから、再開日を決定する方針示した。コロナ禍の1年で、同社の従業員16万人がリモートワークを行っており、新たに約2万5000人をリモートで採用したという。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]