ソフトバンクがオフィスビルのスマート化に乗り出す。8月30日、オフィスビルをスマート化するパッケージサービス「Smart Work Solution」(スマートワークソリューション)を発表。テナント間で会議室やデスクスペースを貸し借りしたり、来客受付の無人化などを実現する。
Smart Work Solutionは、スマートな働き方を支援するソリューション「WorkOffice+(ワークオフィスプラス)」と導入に必要な各種施工作業やコンサルティング、通信ネットワークの環境構築、軽食などの無人販売サービスなどをパッケージにしたもの。同日からオフィスビルの管理者向けに提供を開始する。
WorkOffice+は、オフィスビルの管理者と各テナント企業の管理者、従業員がそれぞれスマホなどで利用できるソリューション。会議室やデスクを企業間でシェアリングできるほか、来客専用QRコードの発行により、入館受け付けの自動化やオフィスビルの管理者とテナント企業による双方向のコミュニケーションが取れるなど、ビルの効率的な運用を促す。
会議室などの企業間貸し出し時には、ポイントを発行し、サテライトオフィスや無人コンビニで利用可能にし、社内の空きスペースを効率的に使用できるほか、ビル全体で統一の受付を設けることで、無駄なスペースも省く。
専用アプリやQRコードの整備、専用タブレットの配置などで導入ができ、既存ビルへの対応も可能。全部で11の機能を用意しているが、必要な機能のみを選択できる。1ライセンス月額900円~で、ユーザーはアプリをダウンロードするだけで利用できる。
ソフトバンクでは、電気、情報通信、空調、給排水設備の施工や保守などを請け負うSBエンジニアリングをグループ傘下に持ち、施工からアプリまで、全体像を見ながらシステムを構築していくことが可能。オンライン会議などが増えつつある今、電話回線やネットワーク周りの設定アドバイスなども担う。
新型コロナの感染拡大を受け、リモートワークが普及する中、スペースが余ったり、固定席からフリーアドレス席へ転換したりとオフィスのあり方は見直しが進んでいる。一方で感染症対策の観点から空調やソーシャルディスタンスを保った座席指定なども重要性が増している。
Smart Work Solutionは、オフィスの課題をビル全体で解決できるもの。ハードだけではなく、オフィスの中身を変えることで、サービスを含めたオフィスビルを目指す。
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