Electronic Arts(EA)は米国時間8月24日、視覚や聴覚などに障害のある人がビデオゲームをプレイできるよう支援する技術について、保有している特許5件を無料で使用できるようにすると発表した。また、色覚異常や明るさ、コントラストの問題に対してゲームを調整するために作成したコードも無償公開する。これは、EAのアクセシビリティー技術を、利用を望むすべての人に無料で提供する同社初の取り組みだ。
対象となる特許には、EAが同日に取得した、コミュニケーションシステム「Ping」(ピン)に関する特許も含まれる。このシステムは、EAが2019年にリリースした対戦型オンラインシューティングゲーム「Apex Legends」向けに構築したものだ。同ゲームで、プレイヤーはキャラクターが持つ銃を向けて特定のボタンを押すことで、重要な情報を伝え合える。地面に向けていれば、チームメイトに特定の場所を知らせる。敵に向けてボタンを押せば、チームに敵の位置を知らせる。いずれの操作も、音声やマイクを使ったチャットをせずに行える。
今回のEAの動きは、より多くの人にもっと気軽に製品を利用してもらおうとするIT企業やゲーム会社の最新の試みだ。ここ数年間で、AppleやMicrosoft、AT&T、さらにはStarbucksまで、さまざまな企業が人々の多様なニーズに応えようと新しい機能や製品を生み出してきた。
特にゲームの世界では、例えばNaughty Dogが、2020年にヒットしたサバイバルホラーゲーム「The Last of Us Part II」に障害のある人でもプレイしやすくなる機能を多数搭載するなど、各社ともアクセシビリティー機能の強化に努めるようになっている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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