中国の小米科技(シャオミ)が新しい犬型ロボット「CyberDog」を発表した。同社は、四足歩行ロボット市場に参入することになる。
シャオミによると、この新たなロボットは最大秒速3.2mでさまざまな高速の動作を行うほか、後方宙返りなどの複雑なアクションも可能だ。また、ウェイクワードを設定し、音声アシスタントを利用して命令、制御できる。スマートフォンアプリで制御することも可能だ。
このような動作を支えるのは、NVIDIAの「Jetson Xavier NX」プラットフォームや、シャオミが「社内開発したサーボモーター」、11のセンサーなどだ。
CyberDogは、タッチセンサー、カメラ、ウルトラソニックセンサー、GPSモジュールなどの11個のセンサーを搭載する。カメラのセンサーには、人工知能(AI)インタラクティブカメラ、双眼超広角魚眼カメラ、深度モジュールなどがある。
カメラセンサーは、コンピュータービジョンのアルゴリズムでトレーニングすることができる。このビジョンセンサーシステムによって、自動物体追跡、SLAM(自己位置特定と地図作成の同時実行)、センチメートルスケールの障害物回避とナビゲーションなどを実行できるようになる。
さらに、CyberDogはType-Cポートを3つ、HDMIポートを1つ備える。そのため、開発者は簡単にハードウェアアドオンやソフトウェアシステムを統合できるという。
シャオミによると、このロボットはオープンソースだ。ユーザーはLiDARセンサー、パノラマカメラ、サーチライトなどをロボットに追加し、CyberDogのさらなる用途を実現することができるという。シャオミは、コードをCyberDogユーザーに公開するかどうかを明らかにしていないが、このロボットは「オープンソースアルゴリズムをベースに構築されている」としている。
シャオミは、CyberDogを1000台製造している。1台9999人民元(約17万円)となる。
このようなロボティクスの市場で、これまでに最も広く知られている製品は、Boston Dynamicsが開発した「Spot」だ。2020年に販売が開始されている。Spotは、公園で適切なソーシャルディスタンスを保つよう呼びかけたり、ヘルスケアプロバイダーがリモートで患者のトリアージを行えるよう支援したりするために利用されている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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