スマホから簡単に株式売買できるとして米国で人気の投資アプリ「Robinhood」。その提供元である同名企業の株価が米国時間8月4日に急騰し、一時85ドルの過去最高値に達したものの、その後約60ドルまで下落。この激しい値動きが原因で、同日中には何度か売買停止になる場面もあったと報じられている。
Robinhoodは7月29日にNasdaqに上場(ティッカーシンボルは「HOOD」)。株式の公開価格は1株38ドルだったが、初日は結局8%安で取引を終了。その後もしばらくはほぼその水準で取り引きされていたが、8月3日になって上昇し始めた。
Robinhoodは株式公開に際して、同社の財務状況と今後の法的リスクに対する投資家らの懸念を考慮し、公開価格を仮条件レンジの下限にあたる38ドルに設定していた。
6月には、同社が誤解を招く偽情報を顧客に与えたとの指摘を金融規制当局から受けたことに関し、約7000万ドル(約77億円)の罰金を支払うことに同意していた。また、GameStopの株価急騰に関し、連邦下院の金融サービス委員会による公聴会で同社関係者が証言したこともあった。そうした出来事にもかかわらず、同社は先週、5500万株の売り出しで約18億9000万ドル(約2100億円)を調達したことを明らかにしていた。
なお、Robinhoodの株価は米国東部時間8月4日午前11時30分時点で60.10ドルと、3日の終値から28%以上上昇している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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