俳優であるMichael J. Fox氏の財団、The Michael J. Fox Foundation for Parkinson's Research (MJFF)とIBMは、パーキンソン病の進行予測にAIを活用できるようにするため、共同研究に取り組んでいる。
Fox氏は、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズの主演などで知られる俳優。29歳のときにパーキンソン病と診断された。同病の患者は、手や脚などが震えてしまう振戦(しんせん)やジスキネジア(ジスキネジー)と呼ばれる運動障害に悩まされることがある。Fox氏も、俳優としての活動を抑えざるを得なかった。
そんなFox氏は2000年、全世界に600万人以上いるというパーキンソン病患者を支援しようと、治療法などの研究を援助するためMJFFを設立。2018年7月からは、IBMの研究開発部門であるIBM Researchと共同で、機械学習の応用を検討している。
IBMとMJFFは、パーキンソン病の典型的な症例をグループ化するAIモデルを開発。このモデルに長期的な症例データを学習させると、症状の進行具合や重度を予測できるそうだ。
患者によって症状の現れ方は大きく異なるが、十分多くのデータで学習させれば、予測の精度を高められると考えている。将来的には、こうした予測が治療の改善に役立つとみる。
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