日本電気(NEC)は7月7日、双日、宮古協栄バス、八千代バス・タクシー、中央交通が実施する、沖縄県宮古島市内の主要観光地・宿泊施設などを循環する「宮古島ループバス」の実証運行において、マスクを着用したままでも本人確認できる顔認証を活用した乗車システムを提供したと発表した。
同システムを活用した実証運行は、宮古島市民・観光客などを対象に、7月12日から9月5日の期間で実施される予定。
運行ルート(主な経過地)は、北小前〜マティダ市民劇場(平良港)〜宮古島市役所〜宮古空港〜宮古島東急ホテル&リゾーツ〜シーウッドホテル(来間島)〜シギラセブンマイルリゾート内各所〜保良川ビーチ・海宝館前〜東平安名崎〜吉野海岸(宮古島島内を双方向に循環)。
同システムは、同社の生体認証「Bio-IDiom」(顔、虹彩、指紋、掌紋、指静脈、声、耳音響など、生体認証の総称)の中核技術であり、高い認証精度を有する顔認証技術を活用。顔認証を活用することで乗車券が不要になり、利便性と回遊性の向上を実現。さらに、マスクを着用したままの本人確認にも対応する。
同実証は、2020年10月から2021年1月まで実施した実証運行の次の取り組みとして実施。顔認証対象者を宮古島市民に加え、観光客などにも拡大して行われる。
観光客は、同実証公式LINEアカウント(宮古島ループバス公式アカウント)経由で、プットメニューが提供する「PutmenuLINEミニアプリ」から乗車券を購入。LINEアカウント内にある顔登録メニューから乗車券と顔情報を紐づけることで、顔認証による乗車を可能とした。
なお、顔認証を活用したバス乗車システムは、登録時に個人情報利用規約への同意が必要となる。
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