日本電気(NEC)は6月28日、企業や官公庁、教育現場などに向け、小型化・軽量化を追求した世界最小クラスのA4カラーページプリンタ「Color MultiWriter 4C150」および、A4カラープリンタ複合機「Color MultiWriter 4F150」を発表した。
Color MultiWriter 4C150は、幅410mm×奥行430mm×高さ255mm、重量は約17.4kg(消耗品含む)のA4カラーページプリンタ。発売日は、7月2日を予定。価格は、税別9万9800円。
Color MultiWriter 4F150は、幅410mm×奥行430mm×高さ366mm、重量は約21.2kg(消耗品含む)のA4カラープリンタ複合機。発売日は、9月9日を予定。価格は、税別13万9800円。
NECによれば、店舗のカウンター下など省スペースで利用できる小さなプリンタの需要が高まっており、開発に取り組んできた。最近では、コロナ禍に伴う在宅勤務の増加により、家にもコンパクトな高性能プリンタが欲しいという声がきかれるようになったという。同社では、今後3年間で2製品合計1万5000台の販売を目指す。
新製品は、いずれもUltra Compactモデルとなっており、新エンジンの搭載やドラムカートリッジの4色一体化などにより小型化・軽量化を可能とし、世界最小クラスの筐体を実現している。
特に、従来機(Color MultiWriter 400F)と比べ、高さを最大134mm、重量を最大マイナス9.4kg、体積を最大39%小型化している(Color MultiWriter 4F150を比較した場合)。これにより、デスクの上や手元の空きスペースへの設置を容易しており、A4カラーページプリンタにおいては、高さ30cmのスペースがあれば設置可能だという。
また、印刷速度を最大35%高速化し、1分あたり31頁の連続印刷を可能とした(従来機「Color MultiWriter 5800C」とColor MultiWriter 4C150を比較)。
A4カラープリンタ複合機においては、スキャン時の原稿読み取り速度を最大57%高速化し、1分あたりモノクロ両面45頁/片面30頁、カラー両面22頁/片面15頁の読み取りが可能(従来機「Color MultiWriter 400F」とColor MultiWriter 4F150を比較)。
たとえば学校の教室内では生徒30人分の成果物のスキャンが約1分で完了するなど現場での業務効率化に貢献できるという(Color MultiWriter 4F150で解像度200dpi時、A4用紙をモノクロ片面で読み込み、USBに保存する場合:理論値)。
加えて、初期トナー量を増量。従来機(Color MultiWriter 400F/5800C/5850C)と比較してモノクロ/カラー約800頁からモノクロ約2,500頁、カラー約1500頁の印刷が可能となった。
さらに、無線LAN機能の標準搭載を継承し、Windows端末からの印刷に加え、GIGAスクール構想への対応に向けて、1人1台の学習者用端末として学校で導入が進んでいるChromebookやiPadなどからの印刷にも対応する。
なお、在宅勤務におけるA3用紙の印刷用途の対応として、全国約5万店舗のコンビニエンスストアでセキュアに印刷できる法人向けサービス「CanDay Print for Biz」も提供する。
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