英Virgin Groupの創業者で著名な実業家のRichard Branson氏は、長年にわたり宇宙への旅を目指して取り組んできた。同氏は米国時間7月11日、グループ傘下で宇宙旅行事業を手がけるVirgin Galacticの有人宇宙船「SpaceShipTwo」の2号機「VSS Unity」に乗り込んで、ついにその旅を実現したいと考えている。
Branson氏は1日に発表した声明の中で、「16年以上に及ぶ研究、エンジニアリング、テストを経て、Virgin Galacticは新たな商業宇宙産業の先頭に立っている」と述べた。
I’ve always been a dreamer. My mum taught me to never give up and to reach for the stars. On July 11, it’s time to turn that dream into a reality aboard the next @VirginGalactic spaceflight https://t.co/x0ksfnuEQ3 #Unity22 pic.twitter.com/GWskcMSXyA
— Richard Branson (@richardbranson) July 1, 2021
今回の「Unity 22」ミッションは、ロケットエンジンを搭載したスペースプレーンVSS Unityによる22回目の飛行テストだ。Virginの有人宇宙飛行としては4回目で、Branson氏が宇宙空間を旅するのは初めてとなる。
Virgin Galacticはこれまでに、さらに3回のテスト飛行を経て乗客を迎え、微小重力で壮大な眺めを楽しめる有料の宇宙旅行サービスを開始する計画だとしていた。Unity 22はそうした飛行の第一弾であり、Branson氏の他にパイロットやVirgin Galacticの従業員など5人が搭乗する。
Virgin Galacticは今回のミッションについて、表向きは「船室と顧客体験に関する目的に注力する」としている。しかしこのタイミングは、メディアで「大富豪同士の闘い」のように捉えられる競争を勢いづける意図があるかのようだ。Virgin Galacticのほか、Amazonの創業者Jeff Bezos氏によるBlue Originや、Tesla創業者のElon Musk氏によるSpaceXも、2021年中に商業宇宙旅行サービスを実現させることを目指している。
Bezos氏は6月、Blue Origin初の有人宇宙船「New Shepard」に搭乗すると発表した。打ち上げは7月20日に予定されている。弟のMark Bezos氏と、オークションで座席を落札した人とともに、宇宙船に乗り組む。また同氏は、Wally Funkさんが参加することを発表している。Funkさんは1960年代に米航空宇宙局(NASA)の有人宇宙飛行計画に参加する訓練を受けた「Mercury 13」のメンバーだった。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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