スポティファイジャパンは6月29日、ポッドキャストクリエイターを育成するプログラム「Sound Up」を開始すると発表した。企画・制作・配信するためのノウハウを習得できるカリキュラムを提供する。同日から専用サイトで参加希望者を募集している。
Sound Upは、さまざまな課題に直面するコミュニティや少数派の人々の声をポッドキャストによって世界へ届け、多様性のある社会の実現を目指す目的で2018年にスタート。アメリカ、イギリス、ドイツ、スウェーデン、オーストラリア、アルゼンチン、インドなどで実施している。
日本では、女性音声クリエイターを育成し、「自分らしく」生きたいと考える女性が自身の考えや価値観を発信する独創的なポッドキャスト番組をサポートをしていく計画。国内音声コンテンツの多様化と市場の活性化に取り組んでいくとしている。
スポティファイジャパン 音声コンテンツ事業統括の西ちえこ氏は「Sound Upはポッドキャストという形で自分自身の考えや価値観を発信するクリエイターを育成するプログラム。彼らが魅力的なコンテンツを生み出す後押しをすることで、盛り上がりつつある国内音声市場をさらに活性化していきたい。日本で初めて展開する今回は、日本の女性たちに着目し、自分らしい生き方を模索するさまざまな女性たちの声をお届けできるのではないかと今から楽しみにしている」とコメントした。
ファシリテーターには、3月に実施された「JAPAN PODCAST AWARDS」で大賞を受賞した「味な副音声 〜voice of food〜」と、2020年大賞を受賞した「歴史を面白く学ぶコテンラジオ」でそれぞれパーソナリティを務める、フード・エッセイストの平野紗季子氏とBOOK代表取締役の樋口聖典氏が就任。相談役としても受講生をバックアップしていく。
Sound Upプログラムの実施期間は9月27日から10月22日まで。女性(性自認が女性の方を含む)で、20歳以上の日本居住者が対象になる。応募フォームから申し込みができ、応募締切は7月25日午後11時59分。ポッドキャスト制作の経験は不要だ。
Spotifyでは、世界ナンバーワンのプレミアムオーディオプラットフォームを目指し、昨今はポッドキャストの未来を作ることを中核戦略に据えている。アメリカにおいては12歳以上の5人のうち2人が1カ月以内にポッドキャストを聞いているという調査結果も出ているという。
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