グローバルスカイ・エデュケーションは6月24日、プログラミング教育プラットフォーム「Woz ED(ウォズ・エド)」の日本展開を7月1日に開始すると発表した。対象となるのは、中学生、高校生、大学生、社会人。期間は、1週間〜半年(短期集中プログラムも可能)。
Woz EDは、アップル共同創業者のSteve Wozniak(スティーブ・ウォズニアック)氏が開発したプログラミング教育プラットフォーム。「コーディング」だけではなく、「エンジニアリングとデザインプロセス」「AR/VR」「人工知能」「データサイエンス」と、仕事にも直結する5つのコースを提供する。
また、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Arts(リベラル・アーツ)、Mathematics(数学)を統合する「STEAM教育」の手法を取り入れており、現在米国22州3500校以上の公共教育機関で採用されているという。
グローバルスカイ・エデュケーションは、人間にしかない能力を高める「General」、国内外問わずに活躍できる「Global」、デジタルリテラシーを身に付けられる「Professional」という3つの軸を基本にしたプログラムを提供する教育コンサルティング企業。Woz EDは、軸のひとつである「Professional」プログラムとして提供する。
Woz EDの学習コースでは、プログラミング言語を学習して使えるようになることに加えて、プログラミングの基礎習得にも重点を置いているという。プログラミングを学習するうえでは、実際にプログラムコードをかき、それを動作させることが重要だとWozniak氏は考えており、同氏の意思を尊重し、プログラミング演習用には一人一体のスターターキットを配布。受講者全員に実践的な学習機会を提供する。
実際に制作しながら学習することや、グループワークで課題解決力を養えることも特徴。学習キットには、Raspberry Pi、Sphero Mini、Scratch、3Dプリンター、Cubelets、Google Cardboardが含まれており、初級者にも取り組みやすく、ハードウェアとソフトウェアを体系的に学べるという。たとえば、Raspberry Piには、HDMIやUSBなどのインターフェイスが利用できるため、キーボードやディスプレイなどの周辺機器と接続し、プログラミングの生きた知識と技術をゲーム感覚で楽しみながら身に付けられるとしている。
同社は、日本ではデジタルリテラシーの低さが大きな課題となっており、実践にいかせるIT人材が圧倒的に不足していると指摘。そこで、そのような社会課題の解決に向けて、Woz EDのプログラムを取り入れ、大きく変容する社会の中で飛躍できるIT人材の育成を目指すという。
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