マイクロソフト、「Teams」や「Teams Rooms」向けにハイブリッドワークを支援する複数の新機能

Mary Jo Foley (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部2021年06月18日 12時03分

 Microsoftは米国時間6月17日、「Microsoft Teams」や「Teams Rooms」向けに導入予定の新機能を発表した。ハイブリッドな働き方への対応を強化する。生産性スイートで競合するGoogleも14日、「Google Workspace」をリモートワークに対応させるためのコラボレーション機能などを強化するアップデートを発表したばかりだ。

Microsoft Teams
提供:Microsoft

 Microsoftは5月、将来のハイブリッドミーティングがどのようなものになるのか、独自の調査に基づいたビデオを公開した。そのビデオでは「Teams Rooms」の機能が、「Focus Room」「Medium Space」「Large Space」という異なるサイズの会議室で、インテリジェントなスピーカーやカメラ、そして「Teamsパネル」や「Surface Hub」などの大画面を使って、どのように機能するかを示していた。

 Microsoftが17日に紹介した各種機能は、そのビジョンをさらに発展させたものだ。また同社は、2021年に導入予定のTeamsミーティングやTeams Roomsの機能も明らかにした。

 詳細は以下の通り。

  • Teams Roomsの新機能「front row」で、オンライン会議とオンサイトの会議参加者が、より没入感のある自然なやりとりを行えるようにする。ビデオギャラリーを画面下部に移動し、実際に部屋にいる人がリモート参加者と同じ部屋にいるかのように横並びで対面できるようにする。
  • 会議のコンテンツの周囲に、アジェンダ、タスク、メモなどの関連情報を配置する。
  • 会議のチャットがルーム内の人にはっきり見えるように表示され、チャットで共有されたコメントを確認して、返信できるようにする。
  • Teamsのデスクトップのさらなる機能が2021年夏にTeams Roomsに提供される。リモートの参加者が会議により集中できるようにするためだ。ライブリアクション、スポットライト、複数のビデオストリームのピン留め(2021年秋に提供予定)、チャットバブルなどが予定されている。
  • Teams向けの、EPOSやYealinkによるインテリジェントスピーカーにより、発言中の人をより明確に識別できるようにする。これらのスピーカーはTeamsのMicrosoftによる音声認識技術を活用し、会議で発言している人を識別して、名前をトランスクリプトに反映させる。Jabra、Logitech、Poly、Neatなどのパートナーも人工知能(AI)を利用した高度なカメラ技術を利用し、ハイブリットミーティングに最適化されたビデオのビューを提供して、同じルームにいる全員がよりはっきり見えるようにしようとしている。

 また同社は、アップデートされたデジタルホワイトボード「Microsoft Whiteboard」について発表した。物理的に同じ部屋にいるかどうかに関係なく、ハイブリッドワークやコラボレーションのエクスペリエンスを向上させるという。そのため、新しいコンテンツタイプやユーザーインターフェース、インクのエクスペリエンスの改善、「Microsoft 365」との連携などに重点が置かれている。コンテンツ作成を迅速化する新しいテンプレートや、ほかの人が何をしているかを分かりやすくする「Collaboration Cursors」、新しいレーザーポインター機能などを提供する。

 同社はさらに、Surface Hubで利用できる新しいTeams Roomsのエクスペリエンスについても発表した。「Together Mode」シーン、モダナイズされたミーティングステージ、「PowerPoint Live」などのTeamsのデスクトップ機能を提供する。また、新しいMicrosoft Whiteboardも2021年秋より、Surface Hubで利用可能になる。

 また、MicrosoftはTeamsやOfficeアプリに「Fluid Framework」を取り込む次のステップについても明らかにした。Fluid Frameworkは2019年に発表された。共同編集を容易にするためのテクノロジーだ。 Microsoftは17日、FluidコンポーネントをTeamsミーティング、「OneNote」「Outlook」「Whiteboard」向けに拡大し、TeamsやOfficeアプリを横断してコラボレーションできるようにすると発表した。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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