nocoは6月21日、マニュアル&ナレッジ管理アプリ「toaster team」(トースターチーム)において、日本語で作成したマニュアルをボタンひとつで多言語に翻訳できる自動翻訳機能の提供を開始した。100言語に対応するという。
toaster teamは、業務マニュアル・日報・議事録・社内報などの社内ナレッジを、PCやタブレット、スマートフォンを使って作成・共有できるサービス。テンプレートに従って、テキストや画像・動画メディアを用いながら入力するだけでマニュアルを作れる。作成したマニュアルは、協力会社や顧客など、社外のステークホルダーにもシームレスに共有できるという。
2020年7月のサービス開始以降、累計導入企業は1800社を突破。製造業、サービス業、小売・卸売業、IT・情報通信業、飲食業、士業・コンサルティングファームなどさまざまな業種で活用されているという。利用料金は、月額税別3万5000円(50アカウント)から。
今回新たに提供する自動翻訳機能は、日本語で作成したマニュアルを、ボタンひとつで多言語に翻訳できる機能。翻訳対象の言語数は100種で、翻訳したデータの直接編集にも対応する。また、元の日本語マニュアルを更新すると、翻訳データとの差分がある旨が通知されるため、現場管理者は常に最新の情報に翻訳したマニュアルが提供できるようになるという。なお、翻訳にはGoogle翻訳のAPIを活用しているという。
少子高齢化が進行し、生産年齢人口が減少しているなか、労働力確保として外国人労働者を雇用する企業が増加しており、現場の担い手である外国人労働者の生産性向上は、日本の労働市場においても重要な課題となっている。
そのような中、外国人労働者が安心して、業務に対する知識を習得するためには、受け入れ企業が母国語による業務マニュアルや手順書、OJTといった実地研修・教育などの環境を整備する必要がある。しかし、業務マニュアルの翻訳には時間やコストかかるうえ、マニュアルの改訂版を用意するたびに翻訳する必要があったと同社では説明。この課題を解決するために自動翻訳機能を公開した。
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