ソースネクストは、AI通訳機「POCKETALK(ポケトーク)」に、2つの新機能として「ポケトーク字幕」と「グループ翻訳」を無料アップデートで追加すると発表した。
2017年の発売から2020年まで毎年新モデルとしてハードウェアをアップデートしてきたが、2021年はソフトウェアを介した進化となる。
ポケトーク字幕は、リモート会議での発言を瞬時に翻訳して画面に字幕で表示するもの。8月に提供を予定している。
互いに無料の専用ソフト「ポケトーク字幕」をPCにインストールしておき、ポケトークで会話すると、相手の発言が映画の字幕のように自国語で理解できる。
初期設定は、ポケトーク字幕ソフトのカメラをwebカメラに設定し、「ポケトーク」の「設定」>「画面共有」で、「画面共有」をONにする。表示された画面共有の「共有番号」「パスワード」を入力した後、リモート会議システムを起動し、会議に参加する。また、リモート会議システムのカメラを「Pocketalk Subtitle」に設定すると利用できる。
一度設定しておけば、ポケトーク字幕とリモート会議ソフトを起動して会議をスタートし、ポケトークで話すと画面に表示される。
グループ翻訳は、多言語間で最大100人まで、チャットのような同時コミュニケーションができる機能だ。自国語で話すと、それぞれの言語に翻訳されてテキストで表示される。7月に提供予定だ。
ポケトークに内蔵するSIMで通信を行なうため、グローバル通信対応国・地域であればどこにいてもグループ翻訳で会話が可能で、1グループに最大100台まで登録できるとしている。
なお、アップデート対象となる機種は「ポケトーク W」「ポケトーク S」「ポケトーク S Plus」で、初代機は対象外だ。
対応予定のリモート会議サービスは、Zoom、Skype、Microsoft Teams、Googleハングアウト、Google Meet、LINE、Slack、BlueJeans、Cisco Webex Meetings、Cisco Webex Teams、Discord、OBS、V-CUBE、Chatwork。
ソースネクスト 代表取締役会長 兼 CEO(最高経営責任者)の松田憲幸氏は、どんなに優秀な通訳を起用しても、通訳を介すことによるタイムラグが距離を生むと説明。
今回の機能により、ポケトークは従来の対面での通訳機能、1人でレッスンできる学習機能に加えてリモートでも100人同時でも、スムーズなコミュニケーションができるようになるとしている。
このほか、ソースネクストは、リモート会議向け製品の新ブランド「KAIGIO(カイギオ)」を発表。さらに、ソースネクストは8月4日よりAIボイスレコーダー「AutoMemo(オートメモ)」の新サービス「ファイル・テキスト化サービス」もスタートする。
これまでAutoMemoのみに限定していた以外のデバイスで録音した音声/動画ファイルをテキスト化するもの。オートメモアプリのアカウントで、ファイル・テキスト化サービスにログインし、テキスト化したい音声/動画ファイルをドラッグ&ドロップすると利用できる。
6月15日から本サービス開始まで、「ファイル・テキスト化サービス(β版)」を無料で提供している。なお、本サービスでは、1時間300円(税込)の従量課金制を予定している。
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