世界のSSD市場、2025年に売上高5兆円規模に--IDC予測

Jonathan Greig (ZDNET.com) 翻訳校正: 佐藤卓 高橋朋子 (ガリレオ)2021年06月15日 12時49分

 ソリッドステートドライブ(SSD)の売り上げと出荷数が、今後4年間に世界全体で増加しそうだ。International Data Corporation(IDC)が新たに発表した市場予測で明らかにした。

 IDCによれば、2020年~2025年にかけて、SSDの出荷数は年平均成長率(CAGR)で7.8%、売上高は同9.2%増加すると予想される。その結果、市場全体の売上高は2025年までに515億ドル(約5兆6700億円)に達する見込みだという。

 さらに同期間中、SSDの世界全体の出荷容量は33.0%のCAGRで成長するとIDCは予測している。

 SSDの世界的な需要拡大は、パンデミックによって変化の必要性が加速していることに伴うものだと、IDCのリサーチ担当バイスプレジデントJeff Janukowicz氏は説明する。

 こうした急成長をもたらしているのは、新型コロナウイルスのパンデミックによって生じているストレージ需要の高まりだ。パンデミックによって大勢の人々が自宅で仕事をしたり授業を受けたりするようになり、その多くが自分のデバイスを使用している。

 PC需要は急増しており、IDCによると、企業がクラウドと従来型ITの両分野に投資を続けるエンタープライズ市場でも、SSD需要の高まりがみられるという。

 「長期的トレンドのほとんどは今後も変わらず、SSDの導入は予測期間中にますます拡大するとIDCは考えている。また、SSDの世界全体の出荷数と出荷容量は以前の予測を上回っているが、これはクライアントデバイス、エンタープライズストレージの顧客、およびクラウドサービスプロバイダーからの需要増加が要因だ」と、Janukowicz氏は述べている。

 その他、IDCが世界のSSD市場について示した主な予測は次のとおりだ。

  • SSDの価格は当面、需要増加を背景に変動的かつ上昇した状態が続く。
  • NANDフラッシュなどの技術が今後数年間に進歩することで、「引き続きよりコスト効率の高いソリューションが実現し、SSDの需要をさらに押し上げる」。
  • リモートワークやリモート授業への移行が定着し、クライアントSSDの需要が高まる。
  • クラウドと従来型ITの市場セグメントにおけるSSDの需要は、引き続き堅調に推移する。
  • 価格の下落により、「フラッシュに関する需要の弾力性とシステムの最適化が進む」。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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