京セラは6月10日、独自の物体認識AI技術を搭載した画像認識型「スマート無人レジシステム」を開発したと発表した。
日本国内では労働人口の減少により、小売店やコンビニエンスストアなどの店舗運営のさらなる効率化、省人化が課題になっているという。加えて、新型コロナウイルス感染症の拡大防止を図るために、店舗内での対人接触機会の削減も求められている。
その対策として、セルフレジや無人AI決済システムの導入が進んでいるが、バーコードスキャンが必要なセルフレジでは利用者の手間や時間がかかるという問題があり、無人AI決済システムでは店舗内に多数のカメラの設置が求められるなど、大規模な設備投資が必要になるという問題がある。
今回開発した同システムは、1台のカメラで重なり合った複数の商品を即座に認識できるのが特徴。大規模な設備投資が必要なく、レジ台に1台のカメラとPC、ディスプレイの設置により導入できるため、小規模な店舗でも低コストで簡単に利用できるという。
また、独自開発した物体認識AIアーキテクチャを活用し、同システム1台で約6000種類以上の商品を登録・認識が可能。
新規商品を登録する際には、従来システムでは登録済商品を含む全商品を再度学習する必要があるのに対し、同システムでは新規商品だけの追加学習で済むことから、学習時間が大幅に短縮できるという。
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