竹中工務店は6月8日、高層建物等の外壁調査システムとして、ドローンで撮影した赤外線画像から、AIが建物の外壁タイルの浮きを自動判定する「スマートタイルセイバー」を開発し、実用化したと発表した。
3月に、福岡県にある地上88mの外壁タイル貼り高層マンション「アトモスももち」の外壁調査において、本システムを初適用している。
本システムでは、まず、ドローンで撮影した赤外線画像から得られるタイル目地と、タイル面の温度差によりタイル割を決定し、画像をつなぎ合わせて建物全体のタイル割図面を作成する。
タイルの浮き状況は、赤外線画像の温度差を用いてAIが自動判定し、判定結果をCADデータで出力。CADデータと赤外線画像を重ねることで、修復すべきタイルをピンポイントで特定することが可能だ。
竹中工務店によると、竣工から10年を経過した建築物については、建築基準法より、全面打診等による外壁調査が求められているという。
本システムは、外壁タイルの赤外線撮影をドローンが行うことにより、人の手による外壁調査に必要な、仮設足場の設置などにかかるコストを削減できるとしている。
また、AIによる自動判定で、どの個所のタイルに浮きが発生しているか、誰でも一目で分かるため、人の感覚によらない高精度かつ高品質な調査が可能となり、省人化や調査期間の短縮を実現するとしている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」