ケイアイスター不動産は6月4日、本庄市とともに、「CO2&温湿度センサーと密状態のモニタリングシステム」を用いた実証実験を、埼玉・本庄市役所にて開始したと発表した。
本システムは、ケイアイスター不動産のグループ会社であるCasa roboticsおよびプロンプト・Kが共同で開発したもの。重さ約118gのCO2センサーと、タブレット端末で構成され、CO2センサーは、空気中のCO2濃度を0から4万ppmの数値まで計測することができ、その推移をアプリで確認することができる。
本庄市役所では、5月より福祉部にてこのシステムを試験的に導入。来客数の多いフロアや、高齢者を招いた小規模なイベント会場等で、モニター情報を見ながら換気を行う等、密状態のモニタリングに活用している。
本庄市では、職員数、来庁者数も多いため換気状況には心配があったものの、今回のモニタリングシステムを用いて常時確認できるため、職員間での換気の意識が高まったとしている。また、高齢者が参加するイベントについては、コロナ禍で参加者数を制限して実施しているが、具体的な数値確認により参加者の安心につなげていくとしている。
ケイアイスター不動産は、今回の実証実験を踏まえ、CO2センサーを活用した密状態の監視および見守りアプリを開発し、同社グループの分譲住宅向けに加え、FC加盟店を通して一般の住宅ビルダーへの提供も検討している。
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