リンクジャパンは6月4日、エントラックと共同で、CO2濃度に合わせて自動ドアを開閉する、店舗・施設向け「換気用IoTドア」を開発し、実用化したと発表した。
リンクジャパンによると、コロナ禍の三密を回避するため、厚生労働省により、定期的な空気の入れ替えが推奨される中、大部分の施設では、自動ドアを開けた状態に固定する換気が行われているのが現状で、空調効率の低下による無駄な電気代や、スタッフによる定期的な換気の手間など、施設やスタッフに大きな負担があるという。
今回、O2濃度および温湿度が一目で確認できるCO2センサー「eAir(イーエアー)」を展開するリンクジャパンと、自動ドアのメンテナンスを展開するエントラックが技術提携することで、換気用IoTドアを共同開発し、実用化に至った。
換気用IoTドアは、eAirを搭載し、室内のCO2濃度が1000ppmに上昇したことを検知すると、スマートプラグ「ePlug(イープラグ)」が稼働し、自動ドアの制御装置に信号を入力させてドアが開く。換気後、CO2濃度が900ppmに下降したことを検知すると、自動ドアの信号を止めて通常のドアとして作動する仕組みだ。
IoT自動ドアによる自動換気で、ドアの開け放しによる空調効率の低下を防ぎ、無駄な電気代を削減するとともに、スタッフの負担を軽減。開閉を開始するCO2濃度の数値は、自由に設定が可能で、各店舗のCO2濃度や温湿度の推移、ドアの開閉回数を、PCで一括監視できる。
電源制御をしていないため、安全に自動ドアを使用でき、eAirとePlugの連動でサーキュレーターとの連動も可能なため、CO2濃度を意識せずとも、室内の空気を最適な状態に保つことができるとしている。
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