Amazonは2020年、フィットネスとヘルスケアのプラットフォーム「Halo」を発表した。このサブスクリプションサービスは、主に心拍数モニターを搭載したバンドを利用して日々の睡眠や活動量を記録するほか、スマートフォンのカメラと人工知能(AI)を利用して身体を分析する機能も備える。2020年に搭載されたこのカメラスキャン機能では、体脂肪率を分析できる。Amazonは米国時間6月3日、Haloに新機能「Movement Health」を追加すると発表した。Movement Healthはスマートフォンのカメラを利用し、曲げる、伸ばす、持ち上げる、ひねる、引く、押す、歩くといった日常の基本的な体の動きをベースに分析する。この機能は数週間中にリリースされる予定だ。
この新機能は、一連のテストエクササイズで体の動きをスキャンして「Movement」スコアを算出し、さらに推奨されるエクササイズやルーティンを提案する。これには、初歩的なワークアウトから、より激しいトレーニングまであるようだ。Amazon HaloのシニアテクニカルプロダクトマネージャーNjenga Kariuki氏によると、この機能はパーソナルトレーナーをつけるのと同等の効果を目指している。著名な理学療法士でモビリティーコーチのKelly Starrett博士が指導するエクササイズも用意されるという。Starrett博士はAmazon Haloチームと協力し、Haloアプリの新機能でワークアウトの指導を担当している。
分析にかかる時間は約10分で、ユーザーはシングルレッグバランス、フォワードランジ、オーバーヘッドスクワット、オーバーヘッドリーチ、両脚をそろえたスクワットという5種類のシンプルなアクティビティーを行う。エクササイズを通じて、Haloのコンピュータービジョンと機械学習のテクノロジーが体位を分析し、安定性、可動性、姿勢について評価する。その結果、100点満点のMovementスコアが算出され、体幹、腰、下半身、肩の姿勢、可動性、安定性などの評価の詳細が提示される。動きの評価で利用される動画などのデータは暗号化され、Amazonのクラウドにアップロードされる。
Amazonによると、データは処理された後に削除される。2020年のHaloに搭載された、推定体脂肪率を分析するカメラベースのボディスキャン機能と同様に、新機能でもプライバシーの保護を約束している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」