ぐるなび、ゴーストキッチンの実証実験--誘致が困難な物件で

 ぐるなびは5月19日、テイクアウト・デリバリーなど飲食店の収益源の多角化支援を目的に、ゴーストキッチンの実証実験を開始すると発表した。

 同実験は、「飲食店経営サポート企業」への進化の一環として行うもので、不動産事業者と連携し、面積や契約期間などにおいて一般店舗の誘致が困難な物件を活用する。

 同社は、提供メニューの選定や開発をはじめ、人材・食材・調理器具などの調達といった開店準備や運営実務まで、一貫してゴーストキッチンの運営を行う。

 また、売上額や販売個数、経費などをデータ分析し、同実験で得た知見をテイクアウトやデリバリーの導入を検討している飲食店へのコンサルティングに活用していく。

 同社によると、テレワークの普及などにより消費者の生活様式が変化する中で、飲食店は店内飲食にとどまらず、収益源の多角化が急務となっているという。

 同社が2021年4月に加盟飲食店を対象に実施した調査によると、テイクアウトを導入している飲食店は77.3%(そのうち、コロナを受けての導入が37.8%)、デリバリーを導入している飲食店は46.4%(そのうち、コロナを受けての導入が27.9%)だった。

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 また、4月の総売上に対するテイクアウト・デリバリーの平均売上比率は17.5%と、飲食店の重要な売上要素となっていることが判明している。

 そこで、1区画で複数店舗を構え、固定費の削減と収益源の多角化を実現するゴーストキッチンの運営し、飲食店の売上向上に貢献することを目指すことになった。

 まずは、東京都千代田区にて、12月末(予定)まで実証実験として2ブランドを運営する。

 今後は、同社が持つ飲食店ネットワークを活用した独自のメニュー開発やテストマーケティングキッチンとしての活用をはじめ、飲食店にも展開できる効率的な運用方法の確立および、マニュアル化をすすめる。

 加えて、同社が提供するテイクアウト・デリバリーに関するサービスとの連携など、内容を拡充し、同実験の結果をもとに全国での展開を検討するという。

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