HTCは米国時間5月11日、新製品発表会「VIVECON 2021」で、仮想現実(VR)ヘッドセット「VIVE」の最新版である一体型の「VIVE Focus 3」とPC接続型の「VIVE Pro 2」を発表した。いずれも視野(FOV)は最大120度、解像度は両眼で5K(4896×2448ピクセル)だ。これらの仕様は、HPの「Reverb G2」やOculusの「Quest 2」を上回る。Focus 3では両眼間の距離を測定する瞳孔間距離(IPD)を57~72mmの範囲で調整でき、これもQuest 2より幅がある。
Focus 3は特に興味深い。搭載するチップ自体はOculus Quest 2と同じQualcommの「Snapdragon XR2」だが、90Hzのリフレッシュレートで競合機よりはるかに高い解像度を実現している。多くの点で、Focus 3はOculus Quest 2をプロ仕様にカスタマイズしたかのような印象だ。
Focus 3は、追加のUSB Type-Cポートも備える。HTCのVIVE事業でエンタープライズ部門のグローバル責任者を務めるDan O'Brien氏によると、このポートは拡張用で、カスタムビルドのアクセサリーやセンサーを追加できるという。また、Focus 3には8GBのRAMも搭載され、銅製のヒートパイプと冷却ファンによってパフォーマンスが向上するという。
VIVE Focus 3は6月11日から、VIVE Pro 2は5月12日から予約販売となり、いずれも6月下旬に発売予定。ビジネス用途を想定したものだとしても、どちらも決して安くはない。Focus 3は1300ドル(日本では税込13万900円)、Pro 2はコントローラーと外部トラッキングベースステーション込みで1399ドル(日本では本体単品で税込10万3400円)だ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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