Appleは、米国でスマートフォンを販売する多くの主要企業と同様に、最新「iPhone」に搭載するワイヤレスモデムをQualcommから調達している。しかし、アナリストであるMing-Chi Kuo氏の新しい投資家向けメモによると、早ければ2023年にもその状況が変わる可能性があるという。
MacRumorsが入手したこのメモの中でKuo氏は、AppleがiPhoneで独自のワイヤレスチップを「早ければ」2023年に採用する可能性があると述べている。MacRumorsは、それまでの間に発売がうわさされている「iPhone 13」などの新端末には、引き続きQualcommのワイヤレスチップが採用される見込みだとしている。
Appleはかなり前から、自社製品を構成するより多くの要素を自社の制御下に置くことを目指して、独自モデムを開発しているとうわさされてきた。チップメーカーのIntelがモデム市場から撤退する計画を発表したことを受け、2019年には同社のモデム事業を10億ドル(約1090億円)で買収している。また同年、ライセンスをめぐるQualcommとの訴訟についても和解し、自社のワイヤレス製品にQualcommのモデムを搭載できる状態を確保した。
AppleとQualcommが和解した際の裁判所文書(これもMacRumorsが入手している)には、2021年の5G対応Apple製品には、Qualcommの「Snapdragon X60」チップが搭載され、2022年~2023年の製品には「Snapdragon X65」または「Snapdragon X70」が搭載されると書かれているが、Kuo氏による10日の新しいメモによると、その計画が変わる可能性がある。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」