フィリップス・ジャパンは4月15日、順天堂大学と今後の日本の社会を見据えたヘルスケア・医療業界における主要課題の解決を目指し、包括的連携協定を締結したと発表した。
超高齢社会である日本では、高齢者の通院における患者本人の負担の増加、医療従事者や介護者の負担の増加、症状の悪化に伴う入院に関連する医療費の負担の増加などが社会問題となっている。さらに、新型コロナウイルス感染症拡大により、病院・地域医療・在宅医療の現場において、患者・医療従事者・介護者の感染リスクを無くし、遠隔診療やAI技術などを利活用したシームレスな治療を提供することが求められている。
順天堂大学は、6学部3研究科6附属病院からなる健康総合大学・大学院大学として、「教育」「研究」「診療・実践」という3つの柱を通じた国際レベルでの社会貢献と人材育成を進めている。
フィリップス・ジャパンは、2019年4月1日よりフィリップス・レスピロニクスと統合し、ヘルスケア分野の変革に取り組んでいるヘルステックカンパニー。病院で使用される先進医療機器やパーソナルヘルスと呼ばれるオーラルヘルスケア(電動歯ブラシ)、AED、在宅呼吸器などがクラウド上で繋がることで、人々の健康な生活、予防、診断、治療、ホームケアという「一連のヘルスケア・プロセス」において、革新的な医療ソリューションを提供する。
今回の連携協定では、スポーツ界および、少子高齢化社会に貢献できるスポーツヘルス・スポートロジーの発展について連携する。また、災害・感染症に対する今後の医療や、日本の医療におけるヘルスケアインフォマティクスの推進、ヘルスケア領域における日本発のイノベーション創出の仕組構築などについても連携していくという。
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