米連邦捜査局(FBI)が、2015年に発生したサンバーナーディーノ銃乱射事件で容疑者の1人が使用していた「iPhone」のロック解除に成功したのは、オーストラリアにあるサイバーセキュリティ企業のおかげだったと、新たな報道が伝えている。The Washington Postは米国時間4月14日、匿名の情報筋の話として、シドニーに本社を置く小規模な情報セキュリティ企業Azimuth Securityが、FBIのためにハッキングの手法を編み出したと報じた。
この記事によれば、Azimuthの2人のハッカーが、容疑者の使用していたiPhoneに侵入したという。
FBIは2016年3月、銃乱射事件の2人の容疑者のうち1人が使用していた「iPhone 5c」に関して、第三者の協力を得てデータへのアクセスに成功したと発表していた。メーカーのAppleは当時、このiPhoneのロックを解除するソフトウェアの開発を拒否し、そのようなソフトウェアを作れば他のすべてのiPhoneユーザーが使用する暗号化機能を弱めることになると主張していた。
FBIがこのiPhoneのハッキングに費やした金額は合わせて134万ドル(当時のレートで約1億4900万円)にのぼったと、当時長官を務めていたJames Comey氏が2016年4月に明かしている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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