プラズマパネルの技術をガラスに応用--高断熱樹脂サッシ「シャノンウインドSPG」

加納恵 (編集部)2021年04月15日 08時30分
  • 一覧
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 パナソニックと樹脂サッシメーカーのエクセルシャノンは、高断熱性能を持つ樹脂サッシ「シャノンウインドSPG」を発表した。パナソニックがプラズマディスプレイパネル開発で培った技術が、真空断熱ガラスに応用されているという。6月に工務店やビルダー向けに発売するとしている。

「シャノンウインドSPG」を採用した部屋のイメージ
「シャノンウインドSPG」を採用した部屋のイメージ

 シャノンウインドSPGは、パナソニックの真空断熱ガラス「Glavenir(グラベニール)」とエクセルシャノンの高断熱フレーム「UF-H樹脂フレーム」を組み合わせた樹脂サッシ。ガラス面の断熱性能を最大限に高め、国内最高クラスの断熱性能を実現している。

 一般的なアルミサッシに比べ、樹脂製フレームを採用する樹脂サッシは断熱性能が高いことが特徴。日本では寒冷地を中心に採用されているが、ドイツ、イギリス、フランス、アメリカといった国では樹脂サッシが普及しており、スタンダードになっている。

 真空断熱ガラスのGlavenirと、強化Low-EガラスESクリアスーパー、Low-EガラスESクリアスーパーを組み合わせた3層のガラス構造で、ガラスの間にクリプトンガスを封入。高断熱構造のフレーム内に断熱材を充填したUF-H樹脂フレームと合わせることで、高い断熱性能を実現する。

「シャノンウインドSPG」の構造
「シャノンウインドSPG」の構造

 Glavenirは、2枚のガラスの間に0.1mmの真空層を設けることで、約6mmの薄さで国内最高クラスの断熱性能を発揮するガラス。層を設けながら、2枚のガラスをはり合わせる構造は、プラズマディスプレイパネルと同様で、パナソニックでは多くのノウハウを持つ。パナソニック ハウジングシステム事業部 建築システムBU VIG事業推進部部長の木村猛氏は「真空断熱ガラス事業は新規参入だが、同じ技術を使ったプラズマディスプレイパネルの生産については相当な実績を持っているものと自負している」と、自信を見せた。

真空断熱ガラスとプラズマディスプレイパネルの比較
真空断熱ガラスとプラズマディスプレイパネルの比較
真空断熱ガラス「Glavenir(グラベニール)」
真空断熱ガラス「Glavenir(グラベニール)」

 シャノンウインドSPGの3層のガラスのうち屋外側2層には、ショーウインドや展示ケースガラスと同等の高透過なガラスに特殊金属膜をコーティングすることで、断熱性能を保ちながら可視光線の透過性を高めた「ESクリアスーパー」を採用。高断熱でありながらクリアな視界を確保する。

 今後は外皮性能を更に高めたい高性能住宅、窓付近の冷輻射抑制や 結露防止が必要な病院や老健施設などへの導入を狙っていくとのこと。エクセルシャノン 代表取締役社長 池田州充氏は「シャノンウインドSPGの発売を起爆剤として、現在1万棟ある採用実績を2030年度までに3万棟まで増やしていきたい。今までは寒冷地が中心だったので、関東以西の新しい販売店に対する提案を進めていきたい」と話した。

エクセルシャノン 代表取締役社長 池田州充氏(右)とパナソニック ハウジングシステム事業部 建築システムBU VIG事業推進部部長の木村猛氏(左)
エクセルシャノン 代表取締役社長 池田州充氏(右)とパナソニック ハウジングシステム事業部 建築システムBU VIG事業推進部部長の木村猛氏(左)

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]