ケイアイスター不動産は4月1日、同社グループ会社のCasa robotics(カーザロボティクス)とプロンプト・Kが、CO2・温湿度センサーを使った戸建て住宅用の密状態の監視・見守りアプリを共同開発することに合意したと発表した。
ケイアイスター不動産によると、国内におけるIoT対応センサー製品は事業者向けが中心で、消費者向け製品が少ないのが現状。建物設備系のIoT対応センサーおよびセンシング技術も、オフィスビルや介護施設向けが中心で、一般の住宅向けはコストやセンサーの設置条件等の課題により、普及が進んでいないという。
監視・見守りアプリは、産業用に使われる超高性能CO2センサーを搭載し、部屋の広い範囲で人の存在や活動を検知する仕組み。カメラを使った見守りシステムよりもプライバシー保護に優れ、温度・湿度センサーにより、密状態からくる換気不足の検知も可能だ。
住居には壁埋め込み型のCO2マルチセンサーを設置し、センサーデータをWi-Fiおよびインターネット回線経由でプロンプト・Kのクラウドに保存・一時分析をする。その後IKI見守りクラウドにて住居者の活動量を自動判断し、スマートフォンの専用アプリに活動量情報を送信する。
アプリ利用者は住居者の活動量から動静を判断でき、一定時間活動がない場合のアラート機能で、留守中のペットや子ども、高齢者の異変を察知することが可能。新型コロナ対策のための換気するタイミングや、留守中の侵入者なども知ることができる。
ケイアイスター不動産は、まずは規格型平屋注文住宅IKIのモデルハウスにて本アプリの実証実験を行い、サービス化に向けて開発を進める予定。
その後は、同社グループの分譲住宅向けのみならず、KEIAI FC加盟店を通じた他社物件向けの提供や、飲食店、オフィスなど業務用途の展開も目指す。
カーザロボティクスは、非接触型営業やVRでの内覧、インターネットやアプリなどの技術を活用した接客とマーケティングを展開する会社として、2020年11月に設立した。
一方のプロンプト・Kは、時系列データベースおよび時系列データ分析ソフトウェア製品販売、時系列データベースを活用した「IoT&M2M」ソリューション開発等を展開し、4月にケイアイスター不動産のグループ会社となった。
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